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日本初の多言語対応フロントロボット『ClerkBot』、大阪のスーパーホテルで実証実験開始

投稿日 : 2024.09.05

大阪府

ホテル関連ニュース

株式会社U-NEXT HOLDINGSのグループ会社である株式会社USEN-ALMEX株式会社スーパーホテルは、USEN-ALMEXがスーパーホテルの協力を得て開発したホテルフロントサービスロボット『ClerkBot』の導入に向けた実証実験を、スーパーホテルが運営する「湯元『花乃井』スーパーホテル大阪天然温泉」にて開始した。実証実験では、「湯元『花乃井』スーパーホテル大阪天然温泉」のフロントスタッフとして『ClerkBot』1台が稼働し、ゲストのチェックイン対応や「日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字)」の4カ国語で温泉施設などの案内を行う。ホテル館内を移動しながら表情と音声、字幕表示を交えて多言語での案内ができ、チェックイン手続きも行えるサービスロボットの開発・運用は、日本初である。

(出典:株式会社USEN-ALMEX

この実証実験は、増加する訪日外国人観光客への対応と、ホテル業界におけるフロントスタッフの業務負担軽減を目的としている。スーパーホテルが運営する「湯元『花乃井』スーパーホテル大阪天然温泉」では、多言語対応の館内案内体制が課題となっており、この課題を解決するためにUSEN-ALMEXは『ClerkBot』を開発した。USEN-ALMEXは、スーパーホテルのニーズにあわせたカスタマイズを行い、今回の実証実験に至っている。

(出典:株式会社USEN-ALMEX

実証期間は2024年9月2日から9月15日まで、「湯元『花乃井』スーパーホテル大阪天然温泉」の営業時間内で行われている。『ClerkBot』は、全長1,200mm、重さ60kgで、10.25インチのタッチパネルとQRリーダー、サーマルプリンタを搭載している。前方の角度可変カメラと後方3Dカメラでゲストの動きを認識し、多言語でのフレキシブルな案内が可能である。ロボットにはチェックインモードと案内モードがあり、タイムスケジュールや画面操作に従ってモードを切り替えられ、カウンターからのリモート操作も可能である。さらに自律的に充電ステーションと指定された待機場所を行き来できる機能も備えているため、ゲストとスタッフの双方にとって安心・安全な稼働が望めるのである。

(出典:株式会社USEN-ALMEX

日本人ゲスト向けには、『モバイルチェックインシステム』を使用してセルフチェックインが可能である。このシステムはUSEN-ALMEXとスーパーホテルが共同で開発したもので、スーパーホテル公式アプリや宿泊予約サイトからの予約完了後に発行される二次元バーコードを読み取り、チェックインを行うことができる。また、外国人ゲスト向けには、館内を移動しながら「日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)」の4カ国語で案内を行うことができる。館内案内書類からAIによって適切な回答文章を自動生成し、読み上げと字幕表示を同時に行う機能も搭載している。

株式会社USEN-ALMEXは医療機関やホテル・宿泊施設、レジャーホテル等を中心とするフロント管理システム、業務効率化を目的とするITトータルソリューションの製品・サービス企画・製造・販売・保守メンテナンスおよび関連事業におけるWEBサービスの運営を行う企業である。また、株式会社スーパーホテルは「Natural, Organic, Smart」をコンセプトに、健康でサステナブルなライフスタイルを提案するホテルとして国内171店舗、海外1店舗を運営する企業である。ITの活用による生産性向上と、高品質な接客・サービスによる顧客満足度の向上を両立させ、受賞経験があるほか、環境保全の取り組みを行っている業界をリードする環境先進企業を環境大臣が認定する「エコ・ファースト制度」では、ホテル業界で唯一認定を受けている。さらに環境保全活動以外にも地域活性化や次世代支援などのSDGs推進活動に積極的に取り組んでいるのである。

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