2023年1月19日。東急株式会社は日本経済新聞社と共同し、以前より進めてきた“全国を旅するように働く”新しいワークスタイルの定着に向けた実証実験を、対象を拡大して実施すると発表した。
東急では、2023年1月9日に定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」をリリースし、フルリモート勤務制度を導入するPeach Aviation株式会社と共に、各地の宿泊施設を移動しながら働くという新しいワークスタイルを普及すべく、実証実験を進めていた。
今回東急では、シェアコワーキングスペースのマッチングプラットフォーム「OFFICE PASS」を運営する日本共同経済新聞社(以下日経社) と共同し、日経社の社員に「TsugiTsugi」を提供することで“全国を旅するように働く”ワークスタイルの定着に向けた実証実験を行う。
日経社ではかねてより出社とリモートワークを併用した働き方を採用していた。しかしコロナ禍でリモートワークが急速に拡大し、従来のオフィスで働く方針を転換する企業が増え始めた中、「旅するように全国を移動しながら働く」スタイルの有効性の検証が改めて必要と判断し、今回の実証実験に踏み切った。
期間は2023年1月23日から3月31日まで。日経社内で公募した社員に「TsugiTsugi」と「OFFIE PASS」を提供し、実際に全国の宿泊施設やコワーキングスペースを巡りながら働いてもらい、オフィス勤務とリモートワークの差異を比較・検証する。今回の実験を通して得られた知見を活かし、法人向けサービスモデルの確立を目指す方針だ。
“全国を旅するように働く”スタイルのメリットとして、普段と異なる場所で作業することによる生産性の向上、行動の促進、アイディアのきっかけづくり、などが挙げられている。また将来的には、自由な働き方の選択肢を提供することで優秀な人材の採用強化につながる効果も期待できるという。