(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社)
東急不動産株式会社および東急リゾーツ&ステイ株式会社は、環境省と一般社団法人日本エコツーリズム協会の共催により実施された第21回日本エコツーリズム大賞において、「環境大臣賞 特別賞」を受賞した。受賞対象は、両社が開発・運営する長野県蓼科高原の東急リゾートタウン蓼科である。会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」第一号ホテルの開業地である蓼科において、自然・文化・歴史に触れるエコツアーの展開や、収益の環境保全活動への還元、環境教育を目的とした社内外での環境人材育成研修などの取り組みが評価された。
東急リゾートタウン蓼科は、別荘、ホテル、ゴルフ場、スキー場などを備える複合型リゾートであり、豊かな自然環境の中で「自然と共に過ごす体験」を提供してきた。約660ヘクタールに及ぶ敷地内の森林を森林経営計画に基づき計画的に管理し、間伐や別荘跡地への植樹を継続している。「もりぐらし」の活動を基盤とし、間伐材やウッドチップなど森の資源を活用することで、「地域共生循環型リゾート」の実現を目指している。
(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社)
具体的な取り組みとして、間伐材をウッドチップに加工して使用するバイオマスボイラーの導入や、再生可能エネルギー100%の実現、運営施設駐車場へのEV充電器および太陽光発電の設置を進めている。循環型社会への対応では、コンポストの設置や近隣農家への堆肥提供、地産地消メニューの推進、廃棄米を活用したライスレジン食器の導入、廃食油のSAFやハンドソープへの再利用などを実施している。生物多様性の分野では、1,699種の動植物を守る自然共生サイト認証を取得し、日本版評価指標の作成や山野草保護エリアの整備を通じて保全活動を推進している。
同リゾートは2022年に林野庁のJ-クレジット制度認証登録を受け、2024年には自然共生サイト認定を取得し、2025年には法制化後初となる移行認定を受けている。今後は「体感型サステナブルリゾート」の実現に向け、環境教育に特化したツアーコンテンツの拡充や地域資源のブランディングを進める方針である。ファミリーや企業を対象に体験型プログラムを展開し、森の恵みを活かしたプロダクト開発を通じて、環境を継続的に意識する仕組みづくりを推進していくとしている。
(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社)
東急不動産ホールディングスグループは、環境経営を全社方針として掲げ、「脱炭素社会」「循環型社会」「生物多様性」を重点課題としている。中核企業である東急不動産の事業が自然に依存しながら成り立っていることを踏まえ、生物多様性を重要課題と位置付け、2011年に生物多様性方針を策定するなど、自然と共生する取り組みを継続してきた。ホテル・リゾート事業およびヘルスケア事業を含むウェルネス事業地においては、2030年度までに40%の面積を保全する目標を設定しており、本取り組みはその達成にも寄与するものである。今後もリゾート施設において地域特性を踏まえたネイチャーポジティブへの貢献を掲げ、健全な生態系の保全を進めていく方針である。