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SDGs認証「サクラクオリティグリーン」高評価、ザ・プリンス京都宝ヶ池が描く未来型ホテルの姿

投稿日 : 2025.06.04

京都府

SDGs

ホテル関連ニュース

(出典:株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド)

ザ・プリンス京都宝ヶ池は、SDGsに即した取り組みを評価・認証する制度「Sakura Quality An ESG Practice(通称:サクラクオリティグリーン)」において、5段階中で上位となる「4御衣黄ザクラ」を取得した。これは、同ホテルが環境・社会・企業統治において高水準の取り組みを行っている証であり、観光業界における持続可能性への貢献姿勢を明確に示すものである。

「サクラクオリティグリーン」は、一般社団法人観光品質認証協会が運営し、米国のグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の国際規格に基づいた認証制度である。SDGsの17の目標に基づく172の評価項目で構成され、宿泊施設の取り組みを5段階で評価する。同ホテルが取得した「4御衣黄ザクラ」は、地域社会や自然環境への積極的な関与が認められる施設に与えられる称号であり、「Regenerative」な施設として位置づけられている。

京都市左京区の宝ヶ池に位置するザ・プリンス京都宝ヶ池は、1997年に「京都議定書」が採択された歴史的背景を持つエリアに立地する。その文脈のもと、同ホテルでは環境保全や地域貢献に関する多様なアクションを展開している。具体的には、照明のLED化、京都・滋賀エリアにおける共同配送システムの導入、EV充電スタンドの設置など、温室効果ガスの削減に取り組んでいる。

また、廃棄物対策として、生ごみを液肥として再活用する地域連携型プロジェクトや、プラスチックアメニティ削減、清掃省略による環境負荷の軽減にも注力している。さらに、地域の子ども食堂への支援活動も行うなど、社会的側面にも積極的に貢献している。

世界的に環境配慮型の観光が重視される中、同ホテルのような先進的な取り組みは、旅行者にとっての選定基準にもなりつつある。今回の認証取得を機に、ザ・プリンス 京都宝ヶ池は、環境・社会・企業の三位一体の持続可能な観光の実現に向け、より一層の取り組みを進めていく構えである。

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