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メルキュール札幌、北海道初の国際エコ認証「グリーンキー」取得でサステナビリティ強化

投稿日 : 2025.06.25

北海道

SDGs

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(出典:アコー

メルキュール札幌は、環境への取り組みが評価され、北海道で初めて国際エコラベル「Green Key(グリーンキー)」を取得した。「Green Key」は国際環境教育基金が定める13のテーマに基づく75の必須基準と75のガイドライン基準を満たすことが必要で、取得後も定期的な再審査を受けて取り組みの維持と改善が求められる。メルキュール札幌は数か月にわたる作業と厳格な監査を経て、2025年5月にこの認証を取得した。

(出典:アコー

同ホテルでは環境保全を運営の中核に据え、地域社会への社会的・環境的利益を重視している。客室アメニティには使い捨てプラスチックを一切使用せず、レストランの持ち帰り用容器やカトラリーも紙製または木製を採用している。水やエネルギーの使用量削減にも取り組み、シュナイダーエレクトリック社と連携して使用量を管理し、設備の水流量を毎分8リットルに設定、節水機能付きシャワーヘッドと蛇口を使用している。照明のLED化率は開業時(2009年)の5.8%から92%へと大幅に向上し、空調にはHVAC制御システムを導入して効率化を図っている。

(出典:アコー

廃棄物の削減とリサイクルにも力を入れており、ゴミの計量管理で食品廃棄物のコントロールを行い、廃油はパートナー企業を通じてリサイクル資源として活用している。不要になった客室備品はお客様の同意のもと国内外に寄付し、使用済みコーヒーカプセルはパートナー企業が回収して再利用する。さらに、途上国の子供たちの学校給食支援を行う「レッドカップキャンペーン」対象のコーヒー豆を使用するなど、社会貢献にも努めている。

(出典:アコー

地域貢献活動としては、近隣のイビススタイルズ札幌と協力してすすきの地域でのゴミ拾いを実施しているほか、レストランではヴィーガン・ベジタリアンメニューやストレスフリーの平飼い卵を提供し、絶滅危惧種や保護対象種に由来する食品は扱わない方針を徹底している。人権尊重とジェンダー平等にも取り組み、女性管理職の比率は45%以上を占めている。

(出典:アコー

メルキュール札幌は、アコーが展開するミッドスケールブランドで、札幌の歓楽街ススキノに位置する。「ボルドーの香りを纏う大人の遊び場」をコンセプトに285室の客室、宴会場、フィットネスジム、レストラン、バーを備え、地域に根ざしたサービスを提供している。アコーは世界110カ国以上で5,700以上の施設を展開する世界有数のホスピタリティグループであり、持続可能な運営と地域社会への貢献を重視している。今回のグリーンキー取得を機に、メルキュール札幌は今後も環境保全への取り組みを継続し、周辺コミュニティとともに社会的および環境的価値を提供し続ける姿勢を示している。地域の清掃活動から施設の省エネ、廃棄物削減まで、多角的な取り組みを通じて、地域と調和した持続可能な観光の発展に貢献していく考えである。

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