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スーパーホテルの「CO2実質ゼロ泊」が「サステナブル★セレクション2025一つ星」に選定:国内174店舗と海外1店舗で環境配慮を推進

投稿日 : 2025.07.10

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SDGs

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株式会社スーパーホテルは、2025年6月20日、宿泊に伴うCO2排出を実質ゼロにする「CO2実質ゼロ泊」の取り組みにより、「サステナブル★セレクション2025一つ星」に選定された。この選定は、株式会社オルタナ一般社団法人サステナ経営協会の共催により実施され、サステナブルな理念と手法で開発された製品・サービスを評価・推奨する取り組みである。

(出典:株式会社スーパーホテル

スーパーホテルが展開する「CO2実質ゼロ泊」は、宿泊時に使用する電力をCO2フリー電力や非化石証書でまかない、水道・ガスの使用によって排出されるCO2をすべてカーボン・オフセットすることで、実質的な排出ゼロを実現する取り組みである。2025年1月から全国174店舗で導入され、国内大規模チェーンホテルとしては初の試みとなる(同社調べ)。これにより年間600万泊弱の宿泊に対して、約2万4,000トンのCO2削減が見込まれている。

この「CO2実質ゼロ泊」は、従来からの環境配慮施策「ECO泊」の発展型である。スーパーホテルでは2010年より、自社ホームページ経由の予約やPremier店舗を対象に、CO2のカーボン・オフセットを実施してきた。また、こうした継続的な取り組みは2011年に環境大臣から「エコ・ファースト企業」として認定されるなど、外部からも評価を得てきた。

「サステナブル★セレクション」における「一つ星」は、製品やサービスそのものの持続可能性に着目し、社会的・環境的課題への対応を重視している。今回の選定にあたり、サステナブル経営、SDGs、脱炭素、循環経済、格差是正といった理念に沿って開発されている点が評価された。

スーパーホテル経営品質本部サステナビリティ推進室の担当者は、「CO2実質ゼロ泊」は、宿泊に関わるサプライチェーン排出量Scope1およびScope2を対象としたものであり、「ECO泊」の対象を全宿泊者に拡大した点が特徴であると説明している。同社は、持続可能な未来の実現を目指し、観光業界全体の脱炭素化をリードしていく姿勢を示している。

スーパーホテルは、「Natural, Organic, Smart」を掲げ、健康的かつサステナブルなライフスタイルを提案するホテルとして、国内174店舗および海外1店舗(ミャンマー)を展開している。環境保全だけでなく、地域活性化や次世代支援などのSDGs活動にも積極的に取り組んでおり、今後も持続可能な社会づくりに貢献していく方針である。

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