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廃食用油を持続可能な航空燃料に再利用、プルマン東京田町の取り組み

投稿日 : 2025.09.30

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プルマン東京田町グリーン・グローブ認証を取得した。グリーン・グローブは旅行・観光業界向けに開発された国際基準に基づく認証プログラムであり、環境保全だけでなく社会的・文化的な側面も含む385項目の指標を通じて持続可能な取り組みを評価するものである。1992年の国連地球サミットを契機として誕生し、現在は世界80カ国以上で展開されている。認証取得には独立した第三者機関による現地監査が義務付けられ、取得後も毎年基準を満たしているかの審査を受ける仕組みとなっている。

(出典:アコー

プルマン東京田町は2024年12月に基準を満たし、385項目の指標のうち85%を達成したことで認証を得た。これは2024年7月にスイスホテル南海大阪が取得した事例に続くもので、日本国内では5件目となる。ホテルは館内で排出された廃食用油を持続可能な航空燃料であるSAFに再資源化するため、2025年3月から株式会社レボインターナショナルと提携している。また食品ロス削減のために生ごみを計測するツールを導入し、1人あたりの生ごみを2024年の135gから2025年には10%削減する目標を掲げている。

(出典:アコー

同ホテルは開業以来、客室や館内で持続可能性を高める取り組みを行っている。全客室のルームキーやアメニティには自然由来の素材を採用し、全館で使い捨てプラスチックを廃止して再利用可能なガラス瓶を導入している。客室に備えるコーヒーマシンのカプセルは再生アルミニウムで製造され、使用後もリサイクル資源として回収されている。さらに、館内で出たコーヒーかすは回収され、発酵・熟成を経て培養土となり植栽の管理や野菜の栽培に利用されている。レストランやバーではアースアワーの実施やプライド月間に合わせた特別メニューの提供など、社会的持続可能性に関するイベントも開催している。

(出典:アコー

館内レストラン「KASA」では、自然災害や供給過剰などの理由で余剰となった食材を農家から仕入れて積極的に活用している。規格外の野菜や傷のある食材も料理人の技術により見た目にも美しい料理へと仕上げ、日替わりのサステナブルディッシュとして提供されている。環境への配慮と農家支援を両立しながら、訪れる客に新しい食体験を提供している。

(出典:アコー

プルマン東京田町は2018年10月に開業した。アコーのプレミアムブランドとして日本に初上陸し、和とモダンを融合させたデザインやアートを特徴とするホテルである。ロビーラウンジやルーフトップバー、エグゼクティブラウンジ、ダイニングなどを備え、143室の客室とフィットネスを有している。JR田町駅直結の立地を生かし、国内外の旅行者に上質な滞在を提供している。

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