大分県は、新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた観光産業を支援するために行っている「新しいおおいた旅割」について、感染状況の悪化により割引を停止すると発表した。
「新しいおおいた旅割」は2021年3月20日から実施されており、5月30日までを宿泊対象期間にしていた。しかし県内の新型コロナウイルスの感染状況が悪化したため、5月7日より新規予約を停止、5月10日からは既存予約も停止することが決定された。
現在、既存の4都府県に加えて福岡県と北海道でも緊急事態宣言が発令されることが予定されており、今後、他県でも宿泊割引の停止が起こる可能性がある。
●新しいおおいた旅割とは
新しいおおいた旅割は、大分県内の宿泊・日帰り旅行を対象に、旅行代金の半額(宿泊は1人最大5,000円、日帰りは1人最大2,500)円を支援するというもの。政府が行っている地域観光事業支援を活用し、旅行中に県内の飲食店や土産物店で利用できる「満喫クーポン」の配布も行っていた。宿泊、利用人数についての制限はなく、政府の観光需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」が再開された場合には、併用も可としていた。