コロナ禍により閉館したホテルが、思わぬ脚光を浴びた。サバイバルゲームのフィールドとして改装され、「サバゲー」会場として再び活用されているのだ。
男性専用のカプセルホテルだったビジネスイン「New City」は、昨年より続く新型コロナウイルス感染症の拡大による観光需要の落ち込みや老朽化により、今年3月31日に閉館した。
株式会社シティコミュニケーションズ( 神奈川県 横浜市神)が運営するシューティングバー「GET@City」が、「New City」の跡地にて、5月4日にサバイバルゲーム イベント「ホテルでサバゲ」を開催。参加者が予想以上に多く集まり、好評を博した。
お酒を飲みながらエアガン シューティングを楽しめるバー、「GET@City」も、新型コロナウイルス感染症対策に伴う緊急事態宣言の発令もあり、営業に苦戦していた。店長の納谷氏が、3月に閉館した「New City」に打診をし、サバイバルゲームのフィールドとして自力で改装、当イベントの実施に至ったという。
参加者も予想以上に集まり好評であったことから、「ホテルでサバゲ」イベントは2回目もすでに予定されている。(次回開催日は2021年6月6日)
これまでも廃旅館などに設置されたサバイバルゲームのフィールドはあったが、それらとの大きな違いとして、今回のケースは、旧ホテルの電気などの設備が生きていることが挙げられる。5月に行われたイベントでは、ゲームマスターはホテルの監視カメラや館内放送などを使用して、ゲームを運営したという。また旧ホテル内の厨房も使用できるため、こういったイベントによくあるお弁当スタイルではなく、参加者が好きに選べる定食スタイルでの食事が提供することができることも、大きな違いの一つだ。