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【取材】長崎県佐世保市「西海国立公園 弓張の丘ホテル」30年の感謝を込めて全室リニューアル

投稿日 : 2025.04.15

長崎県

ホテル関連ニュース

九十九島の雄大な景色と、佐世保市街地の夜景が一望できるリゾートホテル「西海国立公園 弓張の丘ホテル(以下、弓張の丘ホテル)」は、全客室とフロアのリニューアルが完了したことを発表した。

1996年の開業から30周年を迎えるにあたり、より快適で心地よい滞在を提供するため、大規模な改装を実施。現代のトレンドを取り入れたデザインと機能性に優れた設備を導入している。

本記事では、弓張の丘ホテル30周年や今回のリニューアルについて、弓張の丘ホテル支配人の米澤氏に取材を行った。

▷ ホテル公式サイト:https://www.yumihari.com/

―――まず、開業30周年という節目を迎える今の率直なお気持ちをお聞かせいただけますか?

▲弓張の丘ホテル リニューアル後の「デラックスツインルーム」

長いようであっという間の30年でした。地元佐世保市民の皆さまを始めとする多くのお客様に支えられながらここまで歩んでこられたことに心から感謝しております。

ここまでの間に運営会社の変更や各営業施設の業態変更など紆余曲折しながら進んできましたが、この30周年という節目を迎えるにあたり、あらためてこの先の道筋をしっかりと定めていかなければならないと強く感じております。

いつまでも多くの方々に必要とされ、末永く愛していただけるホテルを目指すための中間地点として、気持ちを引き締める機会が今回の30周年であると捉えております。

―――このタイミングで「全室改装」という大きな決断をされた背景には、どのような想いや考えがあったのでしょうか?

▲バージンロードの先に九十九島の絶景が広がるチャペル

現運営会社での体制となってから、2017年にブライダル施設やレストラン、ホテルフロントロビー、ラウンジなどのパブリックスペースのリニューアルは完了しており、その次のタイミングで老朽化していた客室リニューアルの準備も進んでおりました。

しかし、その後の新型コロナウイルスの感染拡大で当ホテルの営業も危機的な状況となり、開業以来で初めての全館休館を繰り返すなど、全く先の見通しが立たない状況が続きました。

▲レストラン 汐彩(佐世保市街地側夜景)

一度リニューアル計画が白紙となったものの、コロナ後、徐々に旅行需要が回復し、当ホテルにも多くのお客様がご利用いただけるようになりました。そして、客室リニューアル計画が再開し、この度の全室改装に至った次第でございます。

従来のロケーションという最大の魅力に加え、滞在中の快適性をさらに高めることで、他にはない独自の魅力を持った唯一無二のホテルとして、今後も長く愛される存在でありたいという強い想いを持っています。

―――リニューアルにあたって、特に力を入れたポイントやこだわった点について教えてください。

▲九十九島側のオーシャンビューツインルーム

従来のゆとりある落ち着いた雰囲気の居住空間はそのままに、スタンダードな中にも現代的なデザインを取り入れることで、より快適で居心地の良い空間づくりを目指しました。

建物の中心から東西に分けて、それぞれの客室からの眺望に合わせて室内のデザインを変えております。

▲佐世保市街地側のナイトビューツインルーム

海側の客室には温かみのある暖色系、市街地側にはシャープで都会的な印象を与えるデザインを施し、眺望の雰囲気と調和させることで視覚的効果を高めております。

リピーターのお客様には、前回と違う趣の客室での滞在をお楽しみいただくことが可能となります。

さらに今回は、より快適性を高めるために全室のベッドのマットレスを新規の国産マットレスに変更しております。

―――開業以来30年の間に、宿泊されるお客様の層や利用目的にはどのような変化があったと感じておられますか?

▲エグゼクティブツインルーム

開業時から主にハウステンボスや九十九島を目的に来館されるレジャーユースのお客様が多くいらっしゃいます。特に女性同士やファミリー層のお客様にご支持いただいており、その傾向は今も変わらず、多くのお客様にご利用いただいています。

しかし近年では、観光目的だけでなくビジネスユースや教育旅行、同窓会、帰省時のご宿泊、さらに当ホテルでの婚礼やグループ施設である典礼会館の葬儀に伴うご宿泊など、時代の流れで利用用途は多種多様化していると感じております。

▲披露宴会場「The terrace」

開業当時から海外のお客様にも多数ご利用いただいておりましたが、コロナ禍の影響で一時ほぼゼロまで減少しました。しかし、現在は徐々に回復し、増加傾向にあります。

どのような利用用途のお客様にも快適に安心してお過ごしいただけるホテル運営を、これからも心掛けてまいります。

―――今回の30周年を記念して、年間を通じて30種類のイベントを企画されているとのことですが、どのようなイベントになるのでしょうか?

▲九十九島を望むプールサイド

これまで当ホテルを支えていただいたお客様や地元への感謝の気持ちを伝えるとともに、取引先の皆様や従業員にも楽しんでいただけるイベントを開催したいと考えております。

五感で感じていただけるような様々なイベントを通じて、多くの皆様に感動をお届けし、心に残る思い出をお作りいただけるようご用意しております。

―――最後に、次の節目に向けての展望や意気込みをお聞かせください。

▲スイートルーム

まずは30周年イヤーを実りのある1年とすることですが、その先の展望としてはこれまでと同様に、この先40年・50年・100年と歴史を刻みながら多くの人々に必要とされ愛していただけるホテルを守りぬくことです。

皆様の人生のところどころに弓張の丘ホテルでの想い出が存在する。

ホテルを通じて皆様の心が豊かになり、そこにいる全員が笑顔になる。

そのために私たちが一期一会の中で努力を積み重ねていくことが、何よりも大切だと考えております。30周年を機に従業員一同、心を一つにして、お客様をお迎えいたします。

感動のその先へ。

■ホテル概要

名称: 西海国立公園 弓張の丘ホテル
所在地:〒857-0069 長崎県佐世保市鵜渡越町510番地
アクセス:
・西九州自動車道「佐世保中央IC」より車で約15分
・JR佐世保駅より無料送迎バスで約20分(定期運行)
・ホテル公式サイト:https://www.yumihari.com/

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