九州最北端に位置する港町・門司港で、観光と地域活性の新たな試みとして、「プレミアホテル門司港」は北九州市立大学の学生と共同で「門司港まちあるきツアー」を2025年4月5日より毎週土曜日に開催する。ツアーは、ホテル宿泊者を含む誰でも無料で参加可能であり、門司港駅や旧大阪商船、バナナの叩き売り発祥の地といった門司港の名所を巡る内容となっている。2024年に実施されたテストツアーが好評だったことから、今年より本格的に始動し、今後は通年での開催が予定されている。
ツアーガイドを務めるのは、門司港に強い愛着を持つ北九州市立大学地域創生学群・西田ゼミの学生たちである。若い視点と感性を生かし、門司港の歴史や文化、地元住民に親しまれるスポットを紹介することで、参加者に新たな発見を提供している。ツアーでは、栄町銀天街や三宜楼など、門司港の街並みの魅力を体感できる場所を訪れる。西田ゼミは日頃より商店街と連携したイベントの企画やSNSを通じた情報発信を行っており、学生が主体となって地域の魅力を内外に伝えている。
加えて、プレミアホテル門司港では土曜日以外の曜日にも観光ニーズに応えるべく、宿泊者限定の「門司港魅力ツアー」を週6日開催している。こちらはホテルスタッフが案内を務め、門司港レトロの街並みを巡りながら、明治期から残る歴史的建造物や隠れた名所を紹介する内容となっている。門司港は福岡県北部、関門海峡に面し、明治初期に開港して以降、国際貿易港として栄えてきた町である。現在も国の重要文化財に指定された駅舎をはじめとする歴史的建築物が多く残されており、それらが一体となって門司港レトロの名で親しまれる観光地を形成している。
プレミアホテル門司港は、門司港駅から徒歩2分の立地にあり、建築家アルド・ロッシ氏とインテリアデザイナー内田繁氏が手掛けたデザイナーズホテルである。館内には162室の客室と2つのレストラン、宴会場を備え、関門海峡や門司港レトロの景色を楽しめる造りとなっている。2025年3月には、室内で行き来可能な「コネクトルーム」を新設し、家族やグループでの宿泊にも対応可能となった。
運営を担う株式会社ケン・ホテル&リゾートホールディングスは、ケン・コーポレーションのグループ会社として、ホテルや旅行、ブライダル事業を展開している。国内外36軒、約9,300室のホテルを運営しており、自社ブランドに加えてHyattやHiltonといった外資系ブランドとのフランチャイズ展開も進めている。近年では、沖縄の「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」、金沢の「THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA」、横浜の「ヒルトン横浜」、東京の「プレミアホテル-CABIN PRESIDENT-東京」などの新規開業を行っている。