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宮古島の環境保全と共生:HOTEL LOCAL BASEの5年

投稿日 : 2024.08.15

沖縄県

ホテル関連ニュース

(出典:株式会社ライテック

株式会社ライテックは、沖縄県宮古島にあるリゾートホテル「HOTEL LOCAL BASE」が開業5周年を迎えたことを発表した。ライテックは、長年にわたり使いきりライターを主軸とした製造・販売を行っている企業であるが、近年、沖縄・宮古島における環境問題への取り組みに注力している。宮古島は美しい海に囲まれた小さな島であるが、毎年大量の漂流ごみが流れ着き、特に廃プラスチックが大きな環境問題となっている。この状況を受け、ライテックは2019年より宮古島の「HOTEL LOCAL BASE」を拠点として環境問題への積極的な取り組みを開始した。

(出典:株式会社ライテック

HOTEL LOCAL BASEは、「地域の拠点」となることを目指し、宮古島の自然や文化への敬意を持って運営されている。観光客の宿泊施設としてだけでなく、地域住民の交流の場としても機能し、地域に根ざしたイベントも実施してきた。また、環境に配慮した建設と運営を心掛けており、鉄骨造を採用することで建設時のCO2排出量を削減し、貯水した雨水を花壇などに再利用するシステムを導入するなどの工夫が施されている。さらに、一部店舗では塗装足場板のリサイクルフローリングを採用し、高床式による通気性の良い建設を行うことで、コンクリートの使用を最小限に抑えつつ木材の耐久性を高めている。施設の建築には約10ヶ月という短期間で取り組み、余った杉材は施設内の家具として再利用するなど、無駄の少ない建設が行われた。

ホテル内で提供される商品や備品においても、動物性不使用のメニューや環境負荷の少ないアメニティを取り揃えるなど、細部に至るまで環境への配慮がなされている。また、地産地消を推進し、宮古馬の馬糞を活用した自社農園での循環型農業や、宮古島産の資材を積極的に採用する取り組みも行われている。また、施設内の焙煎所「HASABA COFFEE」では、コーヒーの出し殻を防虫剤や肥料として再利用する工夫がなされている。

(出典:株式会社ライテック

ライテックは、施設外の海洋保全活動にも積極的に取り組んでいる。一般社団法人ネレイスと連携した「未来に残そう宮古ブループロジェクト」において、宮古島のごみ問題に取り組んでおり、ホテル内にも訪問者が気軽に「ビーチクリーン」を行えるように、漂着ごみ専用のゴミ箱が設置されている。今後も開業当初からの環境配慮の姿勢を堅持し、宮古島の美しい自然と文化を守りながら、持続可能な観光と地域貢献を両立させることを目指している。また、環境課題の改善と事業の継続を同義と捉え、経営方針にSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、持続可能な未来を目指して取り組んでいく方針である。

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