(出典:マリオット・インターナショナル)
マリオット・インターナショナルは今週、2025年までに全米で、2026年までにヨーロッパ全域で、それぞれ1,500人以上の難民を雇用する計画であると発表した。これらの目標を達成するため、マリオット・ホテルの一部では、再定住した難民の従業員に対し、施設内の通訳、祈祷室、公共交通機関の支援など、必要なサポートを提供していく。また、マリオットは、難民の採用を増やすためのキャリアウェブサイトも立ち上げた。
国際救済委員会(IRC)との協力も継続し、IRCのホスピタリティ・リンク・プログラムや経済的エンパワーメント・スタッフのトレーニングに支援を提供すると同社は述べている。マリオットのCEO、アンソニー・カプアーノ氏は、すでにヨーロッパ地域の数十のホテルで970人以上の難民が雇用されていると発表した。
一方、アメリカン・ホテル&ロッジング・アソシエーション(AHLA)は、人手不足に悩むホテルが増えており、それぞれのホテルがほぼ9つのポジションを埋めるための試みをしているとの報告を発表している。AHLAのCEOであるチップ・ロジャース氏は、議会が労働力不足に対する解決策を支援すべきだと述べ、その中には移民のアメリカ経済への参入の機会の創出も含まれている。
また、2023年に開催されたNYU国際ホスピタリティ産業投資会議では、複数のホテル幹部が、ホテル業界が労働問題を解決する上で直面している最大のハードルとして、ビザの遅れと移民制度改革の必要性を挙げた。以上の事実から見て、マリオットの難民採用プランは、労働力不足を解消し、さらなる成長を達成するための重要な取り組みであると言えるだろう。