京都タワーホテルが京阪電車とコラボレーションし、「ラッシュ用扉」や、跳ね上げつり手などを再現した客室、「京阪電車トレインルーム5555号」を展開する。
京都タワーホテル(京都市下京区)が、京阪電気鉄道株式会社(大阪市中央区)とのコラボ企画として、「京阪電車トレインルーム5555号」を販売する。京都タワーホテルトレインルーム企画の第 4 弾となるこの客室は 2022 年 2 月 1 日より、1 日 1 室限定で宿泊可能となっている。
「京阪電車トレインルーム5555号」は、高度経済成長期だった 1970 年に、通勤ラッシュに対応するために誕生した 5000 系車両がコンセプトとなっている。5000 系車両は地元の乗客や鉄道ファンらから大いに惜しまれながら、2021 年の 9 月に引退したばかりだ。このコラボレーションルーム、「京阪電車トレインルーム5555号」では、5000 系車両が歩んだ軌跡を見ることができる。
1 室しかないないこの部屋には、実際の業務で使用されていた機器を用いて本格的な運伝台を再現し、このプランのオリジナル運転台を設置した。実際に手で触れ、操作できることから、鉄道ファンや、乗り物に興味のある子供などを喜ばせる仕組みとなっている。実際の車両で使用されていた社章入りの回転グリルなど、多数の車両部品や、5000 系引退時に装飾されていたヘッドマークも展示されている。5000 系の代名詞とされる「ラッシュ用扉」も、客室に再現されている。
京都タワーホテルの他にも列車とコラボレーションするホテルは複数あり、たとえばフレイザーレジデンス南海大阪 では、運転シミュレーターが部屋に設置された「南海電鉄の鉄道部屋」なども用意されている(期間限定)。全国の「トレインルーム」をめぐる旅も楽しいだろう。