1月13日、ダイワボウホールディングスは、傘下の大和紡観光株式会社が運営する鹿児島県霧島市の「霧島国際ホテル」を廃業すると発表した。営業は5月20日までとなる。
霧島国際ホテルは1971年に創業。客室は全165室。空気に触れて青色になる「白紫乃湯」、透き通った「霧乃湯」の二つの露天風呂を有し、霧島温泉郷の老舗ホテルとして長きにわたり県内外の旅行客に親しまれてきた。
同ホテルでは、昨年から新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減、売り上げが落ち込んでいた。施設も老朽化が進み、改修にかかるコストを考慮し廃業を決定したという。残された従業員に対しては、市や県の協力を得て再就職を支援するとのこと。
帝国データバンクの統計によると、1月13日時点で新型コロナウイルスが関連とされる倒産は885件。昨年12月は112県で過去最多となった。業種別では、139件の飲食店に次いで、ホテル・旅館が72件の2位となっている。
また観光庁は、コロナ感染拡大の影響により経営難に直面している宿泊事業者を支援すべく、地方運輸局及び内閣府沖縄総合事務局内に特別相談窓口を設置している。