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老舗旅館敷地内に日本語学校:外国人材の地域定着を支援

投稿日 : 2025.05.07

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(出典:株式会社イノベーションパートナーズ

株式会社イノベーションパートナーズは、佐賀県嬉野市の老舗温泉旅館である株式会社和多屋別荘の敷地内に新設された日本語学校「ICA国際会話学院 嬉野校」の構想および誘致支援を行った。

ICA国際会話学院 嬉野校は2025年4月に開校しており、株式会社リンクスタッフの関連会社である株式会社アイ・シー・エイが運営している。外国人留学生が地域での就労・定住を見据えて学ぶ“採用直結型”の人材育成モデルを採用しており、文部科学省の認可を受けている。インドウズベキスタンなどアジア5カ国から41留学生入学予定おり、その平均年齢25.9ある。

同プロジェクトは、観光地における人手不足が全国的な課題となっている状況を背景に、外国人材の受け入れと地域定着への対応を目的として企画された。留学生は日本語を学ぶと同時に、旅館などでのアルバイトを通じて地域との接点を築き、卒業後は地元企業での正社員雇用を目指すことが想定されている。宿泊施設内に教育機関を設けるという全国的にも珍しい形態であり、地域資源としての旅館を活かしながら宿泊・教育・雇用を一体化する仕組みの構築を目指している。これにより若年層の地域定着を促進し、まちづくりにつなげるモデルケースとしての役割が期待されている。

イノベーションパートナーズは、本プロジェクトにおいて教育機関誘致に向けた構想支援、立地調整、関係機関連携の体制構築までを一貫して担い、空間の再定義と社会的機能の導入を行う実装パートナーとしての役割を果たしている。

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