日本旅行が ツアー、修学旅行や研修旅行などの団体旅行において、バスや鉄道、航空などを利用する際に排出する二酸化炭素をオフセットする「カーボンオフセット」の提案を始める。
環境保護や地球温暖化の防止に関心の高い個人の旅行客からの声に応え、日本旅行は JR セットプランで乗車する JR(新幹線・特急列車)が排出する、CO2 相当量を埋め合わせ(オフセット)できる選択肢として「JRセットプランCarbon-Zero」を提供してきた。2022年 2 月現在の JRセットプラン Carbon-Zero 販売状況オフセット量(概算)は 2,045kg。移動距離(概算)は113,611km と、新大阪⇔広島を新幹線で約 168 回往復した際に排出される CO2 をオフセットしていることになる。
今回新たに団体旅行向けに提案、販売していく。
「カーボンオフセット」とは、日常生活等で排出する、CO2 などの温室効果ガスの削減努力をするとともに、そうした取り組みによっても削減しきれない分の全部、または一部の温室効果ガスを、他の場所で行われる削減活動等に貢献することによりオフセット(埋め合わせ)することを指す。
今回の取り組みでは、日本旅行が団体旅行の相談を客から受けた際に、その旅行の交通手段における二酸化炭素の排出を計算して、二酸化炭素排出量相当額を見積もりに計上。客側の担当者が提案内容に賛同して購入した後、日本旅行が、国が認証する「J-クレジット制度」認証を受けている滋賀県造林公社からJ-クレジット(CO2吸収量)を購入することでカーボンオフセットする仕組みとなっている。
「J-クレジット制度」とは、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2 などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。この制度は、国内クレジット制度とオフセット・クレジット(J-VER)制度が発展的に統合した制度で、国が運営している。