(出典:星野リゾート)
星野リゾートが運営する「西表島ホテル by 星野リゾート」では、2025年4月24日、地域との連携による学びの取り組みとして、竹富町立上原小学校の4年生を対象とした「西表島ピーチパインの学校」を開催した。本イベントは、地域特産品であるピーチパインの魅力を子どもたちに伝え、郷土への誇りと関心を育むことを目的とするものである。
(出典:星野リゾート)
西表島は世界自然遺産にも登録される豊かな自然環境を有し、観光業と農業が共存する地域である。特にピーチパインは酸性土壌での栽培が適しており、生産地が限られる希少な果実として知られている。今回のイベントでは、西表島トロピカルフルーツ生産組合の渡久山賢太氏を講師に迎え、パインの特性や栽培方法に関するレクチャーが行われた。
また、今年は初めて実際の畑での収穫体験も実施され、児童たちは自身の手で完熟パインを収穫するという貴重な経験を得た。講義と実地体験を組み合わせることで、子どもたちはより深く地元農産物への理解を深めることができた。児童からは「農家の作業の大変さが分かった」「地元のピーチパインがこんなに美味しいとは思わなかった」との声も聞かれ、体験を通じて地域への愛着が生まれた様子がうかがえた。
(出典:星野リゾート)
本イベントは、毎年開催されている「春のピーチパイン祭り」の一環として実施されており、今回はその5周年の節目にあたる。星野リゾートでは、こうした地域密着型の学習プログラムを通じて、持続可能な観光と地域社会の発展を目指している。
加えて、今回の取り組みは国連の持続可能な開発目標の目標4「質の高い教育をみんなに」に資する活動として位置づけられており、地域教育への貢献という側面も有している。星野リゾートが掲げる「CSV経営」の実践例として、経済的価値と社会的価値の両立を体現する機会となった。
今後も、西表島ホテルでは地元農家や教育機関と連携し、自然資源と地域文化の継承を目的とした教育的取り組みを継続的に推進していく方針である。