帝国ホテルが、同社の主力ホテルである 帝国ホテル東京 を建て替える方針を固めたことが決定したことが16日わかった。日本経済新聞などが報じた。
東京オリンピックを今夏に控え、多数の外資系ホテルが日本、特に東京に開業した。帝国ホテルは設備を新しくし、より安全性を高め、ホテル激戦区で競争力をさらに高める見込みだ。共同通信によると、完成から50年を迎えている本館と隣接するタワー館を建て替える方針で、完成は2030年以降になるという。
帝国ホテルは明治23年、西欧化を推進していた明治政府の要請に応じて開業した。その際に設立発起人で合った渋沢栄一が初代会長を務めている。昨年11月30日、1890年の創業から130周年を迎えた帝国ホテルは、日本近代史の史実が詰まった歴史的なホテルだ。宮内省御用に指定され、明治43年にはホテル内で初めての郵便局が開設されるなど、日本文化の近代化、ホテル サービスの発展に大きく貢献してきた。
昨年から世界中を混乱させている、新型コロナウイルス感染症の拡大により、都内の宿泊需要が落ち込んだ際には、帝国ホテル東京を一部改修し、月額36万円からホテルで「暮らすように滞在」できる、サブスクリプション サービスを開始した。
現在 期間限定で、渋沢栄一の偉業や功績を紹介する 企画展示「日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル」 や、「初代会長 渋沢栄一を帝国ホテルで発見!歴史探訪宿泊プラン」を販売中だ。