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サステナブルな未来へ:ホテル日航つくばのリサイクルプラスチック歯ブラシプロジェクト

投稿日 : 2024.07.16

茨城県

ホテル関連ニュース

ホテル日航つくばは、アサヒユウアス株式会社が推進するプラスチック素材の有効活用する「plaloopプロジェクト」に賛同し、リサイクルプラスチックで作られた歯ブラシを客室に設置・回収する取り組みを2024年7月8日から開始した。

(出典:ホテル日航つくば

「plaloopプロジェクト」は、プラスチック素材を資源として有効活用することを目指しており、ホテル日航つくばはその第一弾として、100%リサイクルプラスチックの歯ブラシを導入し、使用済みの歯ブラシを回収する。回収された歯ブラシはプラスチック素材として再利用され、リサイクルプラスチックのホテルアメニティを製造する際の原料として使用する。また、歯ブラシの回収作業の一部は地元の福祉作業所が担当し、障がいを持つ方々の多様な就労機会の創出にも貢献する。

(出典:ホテル日航つくば

ホテル日航つくばでは、2024年5月から6月にかけて実証実験を行い、全設置数の約4割の歯ブラシを廃棄することなく資源化することに成功した。宿泊客を対象にしたアンケート調査では約9割がこの取り組みに対して好意的な反応を示し、客室清掃スタッフのアンケート調査でも約9割が前向きに賛同した。客室での回収は、リサイクルプラスチックを使用した回収トレイを洗面台に置き、宿泊者が使用済みの歯ブラシをトレイに置くことで、客室清掃係の手間を軽減する工夫がされている。今後は、つくば市内の障がい者支援施設と連携し、回収した歯ブラシの分別・粉砕処理を行う予定である。

アサヒユウアスは、アサヒグループにおける新たなサステナビリティ事業を展開する会社として2022年1月に設立された。リユースできる「森のタンブラー」やリキャップできるマイボトル「森のマイボトル」をはじめ、廃棄される食材を原料としたサステナブルクラフトビールの製造にも取り組んでいる。また、イベントで使用したプラスチックカップを集めてアップサイクルする企画も行っている。今後もステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、社会課題の解決を目指していく。

国内の廃棄プラスチックの総排出量は年間約823万トンであり、その内、製品の原料へのリサイクルは約25%に留まり、約62%はサーマルリサイクルによって処理されている。アサヒユウアスは、使用済み製品の回収から素材へのリサイクル、商品開発・製造・販売を一体化させることで、プラスチック素材の循環活用を促進する。ホテル日航つくばは、つくばの自然と国際都市の魅力を兼ね備えた次世代型ホテルとして、SDGs活動にも積極的に取り組み、地域社会と共に持続可能な未来を目指している。

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