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業界の新たな取り組み、ホテルが「休館日」で働き方改革に挑む

投稿日 : 2023.05.02

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ホテル関連ニュース

多くの人々はホテルはいつでも営業しているというイメージを持っているが、とあるホテルは今年度37日間の休館日を設けることに決めた。その理由は深刻な人手不足であり、労働環境の改善と働きたい職場への変革を目指しているのである。

新型コロナの影響で緊急事態宣言が出されたことで長期休業した経験はあるものの、毎月定期的に休館日を設けるのは初めての試みである。休館日を設けることで従業員はまとまった休みが取れるようになり、働き方改革として従業員の定着も図りたいと考えているのだ。休館にする日は過去の客の入り具合から判断し、予約が少ない日を選んでいる。

旅行需要が回復する一方で、事業者が直面する人手不足などの課題を乗り越えることが業績の回復につながる。観光経済新聞社によるアンケート調査では、全国の主な旅館約150軒中78.6%が休館日を設けており、働き方改革や館内のメンテナンスが理由に挙がっているのである。

休館日を設けることで、館内のメンテナンスが十分にでき、顧客満足度が向上すると考えられる。また、社員のモチベーションアップや経費削減にも繋がる。休館日を設けることは宿泊業の深刻な問題である人手不足に対する解決策のひとつであり、事業者は大きな岐路に立たされていると言える。今後、ますます多くのホテルが休館日を導入する可能性があるといえるだろう。

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