ホテルマネージメントインターナショナル株式会社(略称:HMI)は30日、ホテル三日月グループ運営の「勝浦スパホテル三日月」と「鴨川スパホテル三日月」の2施設を買収したと発表した。
2施設の経営権を取得したHMIホテルグループは、2022年3月1日より新規の営業を開始する。従業員の雇用は維持し、地元に親しまれた「三日月」の名称は残す方針。取得額については非公表としている。
今後は、利用客の多様化するニーズに対応するため、2施設の施設改修など大型投資を進める。また、同社が南房総市白浜で03年から運営している「ホテル南海荘」との連携も図るという。
「勝浦スパホテル三日月」と「鴨川スパホテル三日月」は1961年に開業。太平洋に面した海浜リゾートホテルとして個人・団体を集客してきた。新型コロナによってグループ全体の宿泊者数がコロナ前のおよそ3分の1に減るなか、ホテル三日月グループは今後、木更津市の「竜宮城スパホテル三日月」と栃木県・日光市の「きぬ川ホテル三日月」 の経営に注力する。また、2022年度の本格開館に向けベトナム・ダナンの新ホテル事業も進めている。
「鴨川スパホテル三日月」は昨年1~2月、新型コロナが流行していた中国・武漢からの帰国者を国内のホテルで初めて受け入れ、全国から注目を集めた。