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Hawkeye Hotelsの開発加速、飲食と宿泊の一貫したサービス提供へ

投稿日 : 2018.02.27

海外

ホテル関連ニュース

アイオワ州に本社を置きアメリカで成長を遂げているホテル企業Hawkeye Hotelsが開発投資を加速。Hawkeye Hotelsは1,000人以上の従業員を雇用し、マリオット、ヒルトン、インターコンチネンタル、スターウッドを含む主要ホテルブランドと提携しており50のホテルを保有し、運営している。

「大都市圏市場」の開拓を目指すHawkeye Hotels
Hawkeye Hotelsは1982年にアーカンソー州で設立され、アメリカ中西部を中心に事業展開を続けてきたが、近年開発投資を加速させている。そしてデンバー、ミネアポリス、シカゴ、セントルイス、ニューオリンズと言った「大都市圏市場」の開拓を目指している。
同社はホテルの開発、投資、管理のそれぞれの面で独自の強みを発揮している。2012年にはアイオワにて109日間でHampton Innを建設・オープンと言う記録も残しており、ホテル開発力には定評がある。

飲食部門を新設立し、宿泊と食事の一貫したサービスを提供
国内ホテルチェーンは自社での飲食部門に注力し、伝統的に宿泊部門及び飲食部門や婚礼部門も加えての収益化を図ってきた経緯がある。一方で海外ホテルチェーンは、基本的には本業たる宿泊部門のみでの収益化を前提とする、ホテルビジネス展開の歴史を歩んできた。
Hawkeye Hotelsは開発投資を加速させ、自社ホテルのフルサービス化とラグジュアリー化の中で、飲食事業にも進出。自社でホテルのレストランを所有する別会社を立ち上げ、独立した事業体として飲食事業も強化し始めている。

海外ホテルチェーンでは、ROI(投資利益率)の観点からホテル内の飲食店は専門店に任せるケースがほとんどである。しかしHawkeye Hotelsは自社での飲食部門の展開を行い、ホテルのフルサービス化に舵を切ることで、顧客に対し宿泊と飲食の一貫したサービス提供を可能にした。Hawkeye Hotelsはユーザーのロイヤリティー向上が可能で、十分採算も取れると考えている。
米国の景気状態は非常に好調であり、景気動向に大きな影響を受けるホテル業界は、好調な景気の恩恵を被っていると言える。

しかしHawkeye Hotelsは2008~2009年の景気後退期も成長を遂げた実績のあるホテルグループであり、その実力は業界内でも非常に高く評価されている。
積極的な開発投資と独自のサービス展開を続けるHawkeye Hotelsの事業展開は、ホテル業界の新しいビジネスモデルとなると共に、今後のホテルの事業展開にも注目したい。

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