エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社と株式会社JTBは、「地域価値の最大化による持続可能な地域社会の実現」を目指し、両社の強みを生かした共創プロジェクトを本格始動する。本プロジェクトを通じて、地域とともに国内外の様々な層のターゲットに向けて、日本国内に潜在している地域の魅力を掘り起こし、実体験できる機会や地域独自の魅力が詰まった商品開発に取り組む。さらに、地域の魅力を発掘するだけでなく、域内回遊を促進させる仕掛けにより地域全体の活性化も目指す。両社の連携により、魅力ある商品・体験コンテンツの開発を通じた新しい地域活性化モデルを共創し、地域価値の最大化に貢献していく。
（出典：株式会社JTB）
本プロジェクトの目的は、関西エリアの生活者や訪日外国人に対する、地域の魅力を実体験できる商品や体験コンテンツを創出し、新たな交流を創造することである。具体的な取り組みとしては、関西エリアの生活者を対象とした地域の観光、商工、教育が三位一体となった職業・経済体験「キッズジョブチャレンジ」の実施や、訪日外国人を対象とした泉州エリアのコト・モノづくりを体感し、地域の方々とコミュニケーションができるプレミアムコンテンツの開発と実証実験を予定している。
2024年の訪日外国人客数は円安などの影響もあり急速に回復し、過去最高の3,310万人と推計されており、また2023年のデータでは日本が次に海外旅行したい国・地域の1位となっていることから人気の高さがうかがえる。特に関西地方は訪問率が高く、2023年度は関西空港の外国人旅行客が1,500万人を超えた。一方で急速に増えている訪日外国人客の受入れ面での課題として、一極集中によるオーバーツーリズムや地域における人材不足、手配関連、集客面での課題も浮上している。
H2Oは「地域共創活動の一層の推進とサステナビリティ経営の高度化」を経営計画の重点取り組みの一つとし、関西ドミナントエリアの北摂及び阪神間などの都心近郊エリアで次世代顧客を戦略ターゲットに設定し、地域からの信頼やネットワークを活かして多様なコンテンツ開発を行う。JTBは産官学とのつながりを生かし、交流人口・関係人口を拡大し、地域や観光事業者の課題を解決する支援を行っている。本プロジェクトでは、両社の強みを統合し、関西エリアにおけるモノ・コトのさらなる魅力発掘、来訪者の滞在・周遊の促進、共通の地域活性化モデルをつくることで地域価値の最大化に貢献していく。
今後の展開として、両社は本プロジェクトを通じて、地域内外でのヒト・モノ・コトの交流創出と、その魅力が集まる場を活用した地域活性化を目指し、共創の輪を順次拡大していく。リアル店舗をハブとして地域全体に波及する交流創造事業の拡大や、訪日観光における地域の魅力創出や消費拡大を促す仕掛けにより地域活性化に寄与し、持続可能な地域づくりへ貢献していく。