スマートホテル企画運営の株式会社TRASTAは、日本初のジェスチャによるホテル客室のIoT家電・家具操作のシステム「モーションキャプチャー」の開発を進める。2019年を目処に同社運営のホテル「STAY」の客室に随時導入を予定する。
出典:TRASTA
ジェスチャーでホテル客室の家電・家具を操作
今回開発した同社のジェスチャによるホテル客室のIoT家電・家具操作のシステム「モーションキャプチャー」は、増加し続ける訪日外国人に関して、多国籍の言語が飛び交うホテルにて音声での家電・家具の操作は設定などの不都合も多いため、言語に関係なく全ての旅行者が平等に利用できるジェスチャーに着目したのが始まり。
また、視覚障害、聴覚障害を抱えている人にも同システムを使用してもらうことで、最新のIoT家電・家具体験をしてもらいたいという思いもあり開発したという。
客室に設置したセンサーで宿泊客の動作を検知し、ジェスチャにてテレビ・照明・カーテンなどの家電・家具操作が行える。
同システムの開発は、米国カーネギーメロン大学ロボティクス研究所にて約2年間、客員研究員としてコンピュータビジョンの研究に従事した創価大学理工学部助教の池城和夫氏と同社の共同開発。
立ち上がることも、声を出すことも不要に
ジェスチャにて操作が可能なため、スイッチ/リモコンは不要。
実証実験中の操作方法としては、照明に向かって左手で指を指す動作をすることで照明が点灯、右手を握ってバツを描くことにより照明が消灯。また右手でジェスチャの指示を送りチャンネルの選定や、音量の上げ下げ、メニューの開閉も可能。
ジェスチャでの家電操作が可能になることで部屋の照明スイッチを入れるためにソファーやベッドから立ち上がることなく操作が可能となる。また、旅先で疲れていても音声でコントロールする必要すらない。
2019年を目処に同社が運営するホテル「STAY in the City AMEMURA」(大阪市中央区西心斎橋2-18-15)の一部客室で導入予定。20店舗以上のホテルに随時展開していく方針だという。
同社は未来のスマートホテルの形として、人間が何かをしたい時に自然に起こす行動、欲求を感じているであろうタイミングでシステム側から提案するような仕組みを開発していく考えを示している。
出典:TRASTA