1月12日、福島県が行っていた独自の宿泊割引事業「県民割」の新規予約申し込みを一時停止することが、県の公式サイトにて発表された。
停止となった「県民割」は県内の宿泊施設を利用するにあたり、1人1泊あたり5,000円を補助するというもので、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた県内の宿泊事業者を支援するため、昨年6月より始まった。東北6県と新潟県まで対象を拡大していたが、全国的な感染拡大を受け、昨年12月中旬に対象を福島県民に限定した。
一時停止の期間は2月7日23時59分まで。停止となるのは新規予約申し込み分のみで、既存の申し込み分は割引の対象だ。また、停止期間中は2月7日以降を宿泊日とするプランの新規申し込み及び販売も不可となる。
県民割の実施に際し、県が予算を用意したのは20万5,000泊分。1月8日時点で18万5,000泊の利用および予約があったという。
1月12日、福島県は、県内の感染状況が政府のコロナ対策分科会が示すステージ3(感染急増)に達したと判断。県民割の一時停止措置のほか、より強い感染対策を打ち出している。
まず、全県民に対する不要不急の外出自粛を要請。特に午後8時以降の外出を控えるよう徹底する。また接待や酒類の提供を伴う食店に対しても、午後8時から翌午前5時までは営業自粛を求める方針だ。期間はいずれも2月7日までを予定している。