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ダイブ、観光業界向け外国人人材育成に注力:特定技能「宿泊」分野での日本語教育プログラム始動

投稿日 : 2024.09.13

海外

ホテル関連ニュース

株式会社ダイブは、全国約4,600施設以上の観光施設に特化した人材サービス事業を展開する企業である。同社は外国人人材の活用を強化するため、フィリピンの観光系学部卒業生を対象にした日本語教育プログラムを開始した。このプログラムは、特定技能「宿泊」分野のビザ取得を目指すものであり、フィリピンの大学と連携して進められている。

(出典:株式会社ダイブ

2024年8月から始まった日本語教育プログラムには、観光系学部を有するフィリピンの大学、ミンダナオ大学やセブ工科大学の卒業生40名が参加している。これらの学生は約5カ月間の日本語学習を経て、特定技能「宿泊」分野の試験を受験し、合格後には日本の宿泊施設での採用面接を受ける予定である。面接に合格した者は、必要な手続きを経て2025年春頃に日本に入国することを目指す。このプログラムは今回限りではなく、受講希望者が集まり次第、随時実施される予定である。

外国人人材に対する日本語教育は、2019年に新設された特定技能ビザ制度の要件を満たすために重要である。特定技能1号「宿泊」分野では、日本語能力試験N4以上または国際交流基金日本語基礎テストA2以上の合格が求められているが、この要件がハードルとなっている現状がある。ダイブは、このプログラムを通じて、観光業に関する高い知識とスキルを持ち、英語での対応も可能な外国人人材を特定技能ビザで日本の旅館・ホテルへ紹介することで、日本の観光業界に貢献できる外国人人材の育成と雇用機会の創出を目指しており、日本の宿泊施設における人手不足の解消に寄与することを狙っている。

(出典:株式会社ダイブ

また、日本語教育プログラム始動にあたり新たに観光系学部を有する大学、セブ工科大学と新たにMOU(協力覚書)を締結し、日本語教育プログラムの強化を図っている。セブ工科大学はフィリピンのセブ島に位置する公立大学で、観光学やホスピタリティ管理を学ぶプログラムを提供しており、学生が観光業界で実践的なスキルを習得するための教育を行っている。この大学との連携により、日本での就労を希望するフィリピン人学生へのサポートが一層強化されることが期待されている。

さらに、プログラムの実施に際しては、イチゴイチエコンサルティングマニラ国際アカデミーといった企業とも連携している。イチゴイチエコンサルティングは、フィリピンと日本をつなぐ人材紹介・コンサルティング企業であり、フィリピン国内の有力教育機関と提携して質の高い人材を育成している。また、マニラ国際アカデミーは、日本語教育を中心としたプログラムを提供し、フィリピン人学生の日本でのキャリア構築を支援している。

(出典:株式会社ダイブ

ダイブは、日本経済の成長エンジンである「観光業」の課題を解決するため、事業展開しているベンチャー企業である。基幹事業である観光施設に特化した人材サービス(リゾートバイト)においては、観光施設の大課題である「人手不足」の解決に寄与しており、年間9,320人の観光従事者を創出し、日本人人材と外国人人材あわせて、全国47都道府県、4,600施設以上の観光施設と、人材の取引実績を有する。また、新規事業の地方創生事業では、全国6カ所の非観光地において、D2Cの観光事業を展開することで、収益の創出・外貨の獲得はもちろん、地域事業者と連携することでのサステナブルな地域づくりに貢献している。

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