ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > ホテル関連ニュース > エメラルドグリーンクラブ、民事再生法適用

エメラルドグリーンクラブ、民事再生法適用

投稿日 : 2019.01.30

千葉県

神奈川県

ホテル関連ニュース

鴨川、箱根で会員制ホテルを運営する株式会社エメラルドグリーンクラブ(資本金5000万円、中央区日本橋堀留町1-8-12、代表片桐仁志氏)は、1月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。 

ホテルグリーンプラザ鴨川、ホテルグリーンプラザ強羅を経営

エメラルドグリーンクラブ(資本金5000万円、中央区日本橋堀留町1-8-12、代表片桐仁志氏)は、1月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。

同社は、1973年(昭和48年)10月に設立された。「ホテルグリーンプラザ鴨川」(40室、千葉県鴨川市)「ホテルグリーンプラザ強羅」(46室、神奈川県箱根町)など会員制リゾートクラブを運営し、会員およびビジター顧客が利用していた。 

ホテルグリーンプラザ鴨川は、太平洋に面したロケーションを生かし、ガーデンプールや海を望む遊歩道を設置するなどしたリゾート演出が人気を集めていた。また、ホテルグリーンプラザ強羅は、高級避暑地として知られる地域で、多くのリピーターを有していた。

しかし、預託金を集めて開発したリゾート・ゴルフ施設運営企業が相次いで破綻し、同社にも解約申込みが集中。償還の負担で資金が枯渇し、2002年には新規会員の募集も停止していたほか、償還の受付も延長していた。

その後は、既存施設の稼働率向上に注力し、温泉リゾート施設の新規認可、周辺遊園地・アミューズメント施設とのタイアップなどにより集客増を図っていたものの奏功せず、厳しい運営を余儀なくされていた。こうしたなか、資金繰りも逼迫したことから今回の措置となった。 

負債は債権者約1万2000名に対し約450億円(うち預託金は約150億円)。 

なお、運営する「ホテルグリーンプラザ鴨川」「ホテルグリーンプラザ強羅」については通常通り営業を継続している。

帝国データバンク東京商工リサーチが一斉に報じた。

千葉県鴨川市ホテル展開状況

メトロエンジンリサーチによると、千葉県鴨川市には宿泊施設が80、部屋数にして1,770が提供されている。

ホテルグリーンプラザ鴨川は40室で、同市では14番目の規模の客室数のホテルとなっている。

同市内では旅館や民宿など営業を停止している施設が5施設確認された。

【合わせて読みたい】

稚内サンホテルが自己破産、北海道地震で予約キャンセル

東京グリーン開発が特別精算、歌舞伎町でカプセルホテル経営

老舗旅館が石川県粟津温泉で倒産続く

SK産業(旧・味匠)が破産、負債総額30億円超

大江戸温泉物語グループが「ホテル木曽路」を8月1日リニューアル・オープンー元運営会社の特殊精砿は6月に倒産

ホテルリゾネックス名護が倒産、負債総額48億円

関連記事