政府の観光需要喚起策「GoToトラベル」事業の全国一律停止の決定を受け、地方が独自で行っている宿泊割引も停止・縮小の措置がとられている。
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け、政府は現在、12月28日から来年1月11日まで「GoToトラべル」を一律に停止することを発表している。
この事態を受け、各地の宿泊割引キャンペーンも見直しがはかられている。青森で実施中の1泊5500円を割引く「あおもり宿泊キャンペーン」は16日より対象を全国拡大中だが、12月28日~1月11日の予約分については既存・新規を問わず割引適用を停止する。
宮城県は東北6県および新潟県を対象とした「せんだい・みやぎ絆の宿キャンペーン」第2弾を11月13日より実施中だが、こちらも、12月28日~1月11日の割引は停止。
福島県が行っている県民割は、12月16日から対象を県内在住者に限定した(変更前は東北6県+新潟県)。宿泊時には健康保険証等を持参し県民であることを証明する必要がある。
東北以外でも、佐賀県武雄市が九州・沖縄県民を対象に行っていた「Go To 武雄キャンペーン」が12月28日~1月11日まで対象を県民に限定する。
10月から11月は地域クーポンの恩恵もあって旅行需要が回復の兆しを見せていただけに、年末年始にかけての全国的な停止措置の影響は大きそうだ。