ポラリス・ホールディングス株式会社が運営する全国のKOKO HOTELSでは、2025年10月1日より宿泊者に向けて「オリジナル出汁パック」を提供する新サービスを開始した。チェックイン後に客室で味わえる“出汁の一杯”を通じて、日本の伝統文化を気軽に体験できるおもてなしを実現している。
(出典:ポラリス・ホールディングス株式会社)
提供される出汁は、北海道から九州まで5つの地域(北海道・東北/関東/北陸・東海/関西/中国・四国・九州)ごとに異なる素材を厳選しており、港町の海の恵みや里山の野菜・きのこなど、その土地ならではの風味を楽しむことができる。宿泊者はお部屋で湯を注ぎ、立ちのぼる香りに包まれながら、旅先の空気や季節の移ろいを感じることができるという。
KOKO HOTELSのコンセプトは「ここから見つける旅を。」であり、ガイドブックには載っていない地域の魅力と出会ってもらうことを目的としている。今回のサービス導入は、日本の出汁文化の奥深さを伝えながら、旅の始まりに地域の味を楽しんでもらうための取り組みである。今後も国内外の宿泊者に向けて、各地の特色を活かした体験を提供し、日本各地の魅力を発信していく方針である。
(出典:ポラリス・ホールディングス株式会社)
この出汁パックの製造を担うのは、静岡県焼津市に本社を置く株式会社新丸正である。同社は1935年に創業者の久野正作が削り節屋として創業して以来、焼津港で水揚げされた新鮮なカツオを原料とした鰹節・削り節・ダシ調味料の一貫生産を行ってきた。2017年には鰹節工場、2019年には削り節工場で日本初の対EU認定を取得し、国内外に鰹節の魅力を発信している。
ポラリス・ホールディングスは、オリジナルブランド「KOKO HOTEL」や「バリュー・ザ・ホテル」、さらに「Best Western」や「Red Planet」など複数ブランドを国内外で展開している。2024年12月には株式会社ミナシアと経営統合し、「ホテルウィングインターナショナル」や「テンザホテル」を含む107店舗15,681室の運営体制を構築した。KOKO HOTELSでは、こうしたグループの強みを生かしながら、地域の文化や食を活かした新しい宿泊体験を提供している。