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AIを用いた訪日外国人向け観光案内サービス「奈良ガイドボット」

投稿日 : 2018.07.27

奈良県

ホテル関連ニュース

近畿日本鉄道株式会社(近鉄)とNTT(およびNTT西日本)は、複数のAIを組み合わせた新たな訪日外国人向け観光案内サービスの商用化に向け、近鉄奈良駅にて実証実験を実施する。スマートフォン向けアプリ提供等による経路案内や観光案内のシームレス化に取り組む。

シームレス案内の提供
近鉄は、奈良や伊勢志摩エリア等沿線に多くの観光地を有しており、急増している外国人観光客も含め、言語に依存しない、直感的な操作で視覚的な案内を意識した、スマートフォン向けアプリ提供等による経路案内や観光案内「シームレス案内」に取り組んでいる。
このたび、近鉄を利用する観光客に対して、今までにない案内サービスを提供し、満足度を向上させることを目的として、ICTを用いた観光ソリューションのノウハウを有し、地域活性化に取り組んできた実績をもつNTT西日本と、AI、IoT、UI/UX※等の研究開発を進めているNTTとの間で、各社の強みを活かして実証実験を実施する。
 
※ UI(ユーザーインターフェース)とは、利用者の目に触れる部分のこと。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、利用者が製品・サービスを通じて得られる体験のこと。
NTTの画像認識AIとチャットボットの組み合わせ
同実証実験では、多くの外国人観光客が訪れる近鉄奈良駅にNTT西日本がWi-Fi環境を構築、NTTが画像認識AI機能「かざして案内®」と対話AI機能「チャットボット」を組み合わせた「マルチモーダル・エージェントAI」を提供し、利用頻度、コンテンツ満足度、ネットワークを含むICT環境の快適度等を分析し、商用化に向けて検討を行う。
なお、同実証実験においては、英語・中国語(繁体・簡体)に対応する。
 
実証実験の概要
期間:2018年7月27日(金)~2018年8月10日(金)
場所:近鉄奈良駅 東改札外コンコース
検証項目:
・スマートフォンを利用する案内サービスへの外国人観光客のニーズ、有効性の把握
・利用シーンに応じた観光案内ソリューションの妥当性の把握
・マルチモーダル・エージェントAIの利用実態および求められる機能の把握・分析
同実証実験を通じて得られた技術を、近鉄が推進する「シームレス案内」のプラットフォーム基盤として活用することにより、①言語に依存しない直感的な観光案内の実施、②駅係員や観光案内コンシェルジュの業務支援、③収集データ分析による満足度の高い観光動線の提案、の3点につなげ、新たな観光案内サービスの実現をめざす。
また、「かざして案内®」「チャットボット」等、AIを始めとするICTを活用したソリューションの実用化に向けて取り組み、インバウンドや交通業界をとりまく社会課題の解決に取り組む。

出典:NTT西日本ほか

 

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