欧州最大のホテルチェーン、アコーホテルズは、7月31日、米
21c Museum Hotels(21c ミュージアムホテルズ)の株式の85%を取得することを
発表した。21c ミュージアムホテルズは美術館とホテルの両分野で新たな旅行経験を提供するホスピタリティ管理会社。全米に開発中を含めて11の宿泊施設を所有する。
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21c ミュージアムホテルズは2006年にケンタッキー州ルイビルで慈善活動家で現代アート収集家のLaura Lee Brown氏とSteve Wilson氏によって設立された。両者が19世紀の倉庫棟を改修してホテルとして生まれ変わらせたのが最初のホテルである。
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ルイビルでの成功によって拡大を進め、アーカンソー州ベントンビル、オハイオ州シンシナシティ、ノースカロライナ州ダーラム、ミズーリ州カンザスシティ、ケンタッキー州レキシントン、テネシー州ナッシュビル、オクラホマ州オクラホマシティへと進出、さらにアイオワ州デモイン、フロリダ州マイアミ、イリノイ州シカゴにてホテルを新規開発中である。
21c ミュージアムホテルズは宿泊施設であるとともに、米国における最大の現代美術館の一つであり、北米において21世紀のアートに特化して収集を行なっている唯一の美術館である。美術館は週7日、24時間無料で閲覧が可能となっている。
この度、21c ミュージアムホテルズはアコーホテルズのブティックホテルの現代アートコレクションに加わり、アコーホテルズの北米市場への同分野での進出を後押しする。21c ミュージアムホテルズはアコーホテルズより開発や販売・マーケティングなどにおいてサポートを受ける。
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アコーホテルズは21c ミュージアムホテルズの株式の85%を3,900万USDで取得する一方で、創設者のLaura Lee Brown氏とSteve Wilson氏が残りの15%を保持し、両者はアート、デザイン、ホスピタリティーにおける創造的な支援に関与を続ける 。
また、21c ミュージアムホテルズの代表CEOは現在のCraig Greenberg氏が続投し、本社機能もルイビルに維持する。同取引は9月までに完了する見込み。
アコーホテルズが美術館を有する特徴あるホテルの買収で、米国の高級ホテル市場における参入を拡大する。
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