新型コロナウイルスの感染悪化を理由として、7月29日には静岡、30日には茨城県が県内宿泊割引の新規予約を停止すると発表した。これで7月の間に宿泊割引が新規停止となった県は全国に5県となる。
7月より首都圏を中心に全国へと広がった新型コロナウイルスの“第5波”。その影響で、実施中の宿泊割引を停止する県が相次いでいる。
直近では、静岡県の宿泊割引「今こそ!しずおか!!元気度!!!」が7月29日より、茨城県の宿泊割引「いば旅あんしん割」が7月30日より新規予約の受付を停止すると発表した。
そのほか、2021年7月28日時点で宿泊割引の新規予約を停止している県は以下の通り。
石川県 「県民向け県内旅行応援事業」 新規停止(7/16~)※
鳥取・島根県「#WeLove山陰キャンペーン」新規停止(7/26~)
また、群馬県では「愛郷ぐんまプロジェクト」を4月26日より全面的に停止しており、さらに栃木県は7月12日より開始する予定だった「県民一家族一旅行」の開催を延期している。そして福島県でも、7月14日より予定していた「県民割プラス」の開始を見送ると発表した。
首都圏での感染状況も深刻で、現在、感染が急速に拡大している神奈川県が、同じく感染が急拡大している千葉・埼玉県とともに緊急事態宣言を要請する方向で調整している。旅行業界に吹くコロナの逆風はまだしばらく続きそうだ。
※県内感染状況がステージⅣに悪化したため、7 / 31 ~ 8 / 22 まで全面事業停止