(出典:株式会社アベストコーポレーション)
株式会社アベストコーポレーションは、同社が運営する全国17施設のホテルにおいて、2025年8月24日より「歯ブラシチャレンジ」を開始した。宿泊者がマイ歯ブラシを持参した場合、記念品を進呈する取り組みである。
(出典:株式会社アベストコーポレーション)
同社はSDGs達成に向け、働きがいやダイバーシティの推進、環境保全、地産地消や食品ロス削減など幅広いサステナブル活動を進めており、2024年には「ひょうご産業SDGs推進宣言企業」として登録された。活動の多くは社員の声を反映したもので、定期的に社内勉強会を行いアイデアを募っている。
この勉強会では「SDGsに対して自分たちでできること」という課題が掲げられ、社員が主体的に提案を形にする場となった。その中から「お客様と一緒に楽しめる取り組み」として歯ブラシチャレンジが生まれた。ホテルの歯ブラシを1本使わないという小さな選択を通じ、宿泊者も気軽に環境配慮に参加できる仕組みとして実現したものである。
記念品は各施設が独自に選定しており、ホテルアベスト札幌ではミネラルウォーターと子ども向けのジュース、ホテルアベストグランデ高槻ではポイントカードへの加算、神戸ポートタワーホテルでは温泉入浴剤や菓子などが用意されている。沖縄の施設ではハイビスカスティ、長野では七味セット、名古屋や安城では地域限定の菓子が選ばれており、地域色を生かした記念品が揃っている。
企画開発を担当した社員は、「社内だけでなくお客様と共に取り組めるものを形にしたかった」と語り、環境への貢献を自然な行動として宿泊体験に組み込みたいとの考えを示している。
なお、株式会社アベストコーポレーションは、兵庫県神戸市に本社を構え、全国でホテル運営・管理を行う企業である。2003年の設立以来、地域や施設ごとに最適な経営を実現し、各地で「こども食堂」を継続的に開催して地域の子どもや高齢者の居場所づくりに取り組んでいる。2024年には「ひょうご産業SDGs推進宣言企業」として登録され、持続可能な社会づくりにも注力している。