東京・押上に新たなライフスタイルホテルが誕生。ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社は、隈研吾氏監修による『ONE@Tokyo by insomnia』を2025年10月2日にリブランドオープンした。
東京スカイツリー®を望むルーフトップや、24時間利用できるラウンジなど、滞在そのものを体験として楽しめる仕掛けが随所に施されている。工業素材と自然素材を融合させたデザインは、かつての工業地帯としての記憶と下町の情緒を併せ持つ押上エリアの個性を映し出す。歴史と現代が交錯する街において、旅人が自分だけの時間と出会いを見つける“新しい下町”の拠点として注目される。
本記事では、リブランドオープンの経緯やその魅力などについて、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社に取材した。
▷公式サイト:https://onetokyo.solarehotels.com/
―――『ONE@Tokyo』をinsomniaブランドとしてリブランドされた背景と、その狙いをお聞かせください。

もともとこのプロジェクトでは、「既存の建物をどう活かし、宿泊価値を高めるか」という点がテーマでした。
1階には朝食スペースがありましたが、少し手狭で、単体としての魅力は大きくありませんでした。そこで私たちは、軽食やドリンクを24時間提供するラウンジへとリニューアルし、滞在そのものの価値を上げることを考えました。
弊社のブランド「insomnia」も、同様の発想から生まれたブランドです。既存ブランドの認知や価値を活かしつつ、「ONE@Tokyo」と「insomnia」を掛け合わせることで、さらに付加価値の向上を図りました。
―――コンセプト「Install@tion for Time Travel towards Historic Tokyo」には、どのような想いや意図が込められているのでしょうか。

このコンセプトには、「ホテルそのものを美術展示として捉え、滞在を通じて自由で多様な旅の体験を提案したい」という想いを込めています。
訪れる方それぞれが、押上という街の新しさと歴史の奥深さを感じていただき、私たちは旅の“情報基地”として、ゲスト一人ひとりの「ONE&Only」な発見と出会いをサポートしたいと考えています。

―――隈研吾氏が監修された外観やインテリアのデザインを通じて、ホテルの世界観やコンセプトをどのように表現されているかをお聞かせください。

押上という街は、東京スカイツリー®に象徴される新しい風景と、江戸から続く下町の情緒が共存するエリアです。
最先端の感性と古き良き温もり、都会的な洗練と人情味あふれる温かさ――相反する魅力が交錯するこの場所において、隈研吾氏のデザインでは、工業素材と自然素材を大胆に融合させています。
大都会・東京にありながらも、古き良き下町の趣を感じさせる。そんなコントラストによって、この地ならではの“時間の重なり”と“旅の多様性”を表現しています。
―――24時間ラウンジサービスやルーフトップなど、滞在中の体験設計で特に重視されたポイントを教えてください。

24時間ラウンジサービスは既存の「インソムニア御池」と同様に、“時間を気にせず、いつでも自由に楽しめる”ことを重視しています。
旅の途中で仕事をしたり、次の目的地を考えたり、コーヒーを片手に自分の時間を過ごしたり――そんな自由な滞在ができるよう設計しました。
そして、ホテル全体を「ひとつの家」として捉え、それぞれの旅行者がそれぞれの旅を最大限に楽しむ拠点となるよう設計しています。
家のようにいつでもあたたかくお迎えし、ゆっくり楽しめること、そしてしっかり休息できることを叶える——そんな“もうひとつの家”のようなホテルを目指しています。
―――最後に『ONE@Tokyo by insomnia』を通じて、ゲストにどのような体験や価値を届けたいとお考えか教えてください。
私たちが届けたいのは、“旅がもっと自由になるホテル体験”です。
時間や形式に縛られず、朝も昼も夜も、自分のリズムで過ごせること。
そして、東京という街の新しさと懐かしさ、その両方を感じながら、自分だけの旅を見つけていただけることを大切にしています。
ホテルから始まる旅や出会いが、皆さまの記憶に残る“ONE&Only”な体験になることを願ています。
■施設概要
名称:ONE@Tokyo by insomnia
住所:東京都墨田区押上1-19-3
TEL:03-6657-5477/FAX:03-6657-5480
客室数 :142室
アクセス:押上駅から徒歩約3分
公式サイト:https://onetokyo.solarehotels.com/