ノーサービス株式会社が展開する「NO SERVICE HOTEL(ノーサービスホテル)」は、2024年8月1日、本所吾妻橋駅前にて2棟目の「NO SERVICE HOTEL azumabashi」をオープンした。
NO SERVICE HOTELとは、「NO SERVICE, BUT COMFORTABLE」をコンセプトに、あえて過剰なサービスを排除し、シンプルに居心地のよい空間を提供するホテル。2019年に「NO SERVICE HOTEL kotobuki」を台東区寿にてオープンし、今回2棟目の「NO SERVICE HOTEL azumabashi」をオープンする。
本記事では、「NO SERVICE HOTEL」を開始した経緯や「NO SERVICE HOTEL azumabashi」の魅力などについて、運営元のノーサービス株式会社に取材を行った。
▷ NO SERVICE HOTEL Instagram:https://www.instagram.com/no_service_hotel/
―――まず、どのような経緯や背景で「NO SERVICE HOTEL」をはじめられたのでしょうか
2018年に、都内には古いビルの空き物件があり、特にエレベーターのない小さなビルの上階は空いていることが多いことに気づきました。
一方で、インバウンド需要が再び高まっている中、東京都心では手狭なビジネスホテルかラグジュアリーな高級ホテルという二極化が進んでおり、中長期の滞在にちょうどいい広さ・ちょうどいい価格帯のホテルがあまりないと感じていました。
そこで、「古いビルのリノベーション」×「ホテル」という掛け合わせで、やや広めで居心地もよく中長期滞在にちょうど良いホテルを作ろうと考えたことが「NO SERVICE HOTEL」をはじめた経緯です。
――― どのような利用者層をターゲットにされているのでしょうか
主に海外からの中長期の旅行客、いわゆるインバウンドになります。
利用者層としては、いわゆる中間層、高級ホテルに中長期で宿泊するほどの富裕層ではないものの、手狭で安価なホテルよりは良いホテルに宿泊したいと考えている層になります。
―――「NO SERVICE HOTEL」の1棟目「NO SERVICE HOTEL kotobuki」のお客様からの評判はいかがでしょうか
とても好評です。
Booking.comの評価は8.9、Airbnbの評価は4.94となっており、ノーサービスという当ホテルのコンセプトが十分に受け入れられていると感じています。
―――「NO SERVICE HOTEL azumabashi」の魅力やこだわりを教えてください
魅力の一つは立地の良さです。
本所吾妻橋駅徒歩0分というほぼ駅直結の場所にあり、かつ成田空港・羽田空港から乗り換えなしで来ることもできます。人気観光エリアの浅草・押上(東京スカイツリー)も徒歩圏内です。
部屋をつくる上でのこだわりは「このまま暮らしたくなる空間」を目指した点です。非日常のホテルの1室ではなく、日常の延長を少しだけ贅沢にしたような心地良い空間になっています。ターンテーブルやレコード、雑誌などこだわりのアイテムを置いており、自分の部屋のような雰囲気を演出しています。
この考えが中長期滞在には必要と私たちは考えています。
――― 最後に今後の意気込みを教えてください
一つは直営のホテルを今期(2025年4月末)までに合計5棟に増やしたいと思っています。
同時に空いているビル、特に上階の空室の悩みを持っているビルオーナー様や、自身でホテルを始めてみたいというビジネスオーナー様で「NO SERVICE HOTEL」のコンセプトに共感いただいた方々と共に、フランチャイズのようなかたちでホテルを増やしていきたいとも考えています。
2030年には直営とフランチャイズを合わせて日本全国に50棟を目標にNO SERVICE HOTELの認知を高めたいと思っています。
■「NO SERVICE HOTEL azumabashi」概要
名称:NO SERVICE HOTEL azumabashi
住所:東京都墨田区吾妻橋2-2-6
部屋数:2部屋(※2部屋とも広さは23㎡)
宿泊人数:1部屋2名まで
価格帯:1部屋25,000円~35,000円程度 ※時期によって変動