品川エリアを中心にゲストハウス運営、ツアー企画・運営等を行う株式会社宿場JAPAN(以下、宿場JAPAN)は、2025年5月25日、地域を案内するコンシェルジュサービスがついた一棟貸しタイプの宿泊施設「HOTEL Rin TOKYO」(ホテル リン トウキョウ)を開業することを発表した。同社にとって、3棟目の一棟貸しホテルとなる。
泉岳寺駅から徒歩3分の場所にある同ホテルは、昭和築の住宅をリノベーションした一棟貸しの宿泊施設。落ち着いた街並みの中で“暮らすような滞在”が楽しめ、地域に詳しいコンシェルジュのサポートで初めての滞在でも、安心して過ごすことができる。
本記事では、「HOTEL Rin TOKYO」開業の経緯やこだわりなどについて、宿場JAPANに取材を行った。
▷ WEBサイト:https://47gawa.tokyo/room/rin/
―――泉岳寺というエリアでの開業に至った背景や、土地選定の決め手についてお聞かせください。

泉岳寺は、旧東海道沿いに位置し、歴史と静けさが共存するまちです。品川や羽田空港へのアクセスの良さを持ちながら、落ち着いた住宅地としての魅力もあり、「旅の延長線にある暮らし」を体現する場として最適でした。
また、都心の空き家という都市の課題を、地域とつながる宿泊施設として活かすことができるという点も、土地選定の大きな決め手となりました。

―――「暮らすような宿泊体験」を実現するために、リノベーションで特にこだわられたポイントはどこでしょうか?

「旅の余白をたのしむ」をコンセプトに、日常と非日常の中間のような滞在を意識して設計しました。
特に、生活導線を意識した間取り、無垢材の床や左官壁など自然素材を取り入れることで、短期でも長期でも「帰ってきた」と思える空間づくりにこだわりました。
――― これまでの一棟貸し2施設と比べて、「HOTEL Rin TOKYO」で特に進化した点や、新たに挑戦されたことは何でしょうか?

これまでの施設と比べて、「HOTEL Rin TOKYO」は築70年超の古民家を活用し、より「地域に根ざした暮らし」を体験できる空間を目指しました。

路地に佇む町家のような構造や、昭和の面影を残す建具など、元の建物が持つ味わいを活かしながら、現代的な快適さを加えることで、懐かしさと新しさの共存する滞在が可能となっています。
また、エリアの特性を踏まえ、周辺の文化や人との接点も生まれやすい設計と運営に挑戦しています。

――― 今後、旅行会社「宿場トラベル」と連携して予定されている地域ツアーや体験プランには、どのような構想をお持ちですか?
泉岳寺周辺の歴史文化に触れるまち歩きツアーや、地域住民と交流できる体験プログラムなどを予定しています。
大手の観光ツアーでは体験できない「暮らすような旅」を地域の方々と共にデザインし、旅の余白にふれる時間を提供していきます。
また、ゲストが訪れる地域に関わりながら、「地域に受け入れられる旅」の形を模索しています。
――― 今後の事業展開において、空き家再生や地域融合型宿泊施設のモデルをどのように広げていこうとお考えですか?

これまで品川の下町エリアで手がけてきた空き家再生・地域共生型宿のノウハウを活かし、今後は都心部の空室や遊休物件の活用にも取り組んでまいります。
地域資源を「点」ではなく「面」で活用し、分散型の地域滞在モデルとして都市の宿のあり方を再定義していきたいと考えています。
“地域と旅人をつなぐインフラ”として、全国へ展開可能なモデルとして広げていくことが私たちの目標です。
◼️「HOTEL Rin TOKYO」施設概要
所在地:東京都港区高輪2-16-1
チェックイン:15:00~21:00/チェックアウト:8:00~12:00
WEBサイト:https://47gawa.tokyo/room/rin/
アクセス:京急線 泉岳寺駅A3出口より徒歩3分(品川駅から1駅)
間取り:

【1F】
リビングルーム、キッチン
シャワールーム(レインシャワー有)、パウダールーム、トイレ×2
ベッドルーム1
ベッドルーム2(洗面スペースあり)
ウッドデッキ
【2F】
ベッドルーム
最大宿泊人数:6名
構造:木造二階建て
延べ床面積:79.18平米
◎設備
キッチン/冷蔵庫/電子レンジ/電気ケトル/ウオーターサーバー/調理器具/食器類/インターネット接続/テレビ/洗濯機/ウォシュレット/ドライヤー/キングベッド2台/ダブルベッド1台
◎アメニティ:
お茶セット/コーヒーネスプレッソ/シャンプー/コンディショナー/ボディーソープ/ハミガキセット/カミソリ/くし/タオル/バスタオル/パジャマ/コットン・綿棒/ティッシュ