双日株式会社が長崎県五島市の福江島にて、地方創生に向けた取り組みの一環としてラグジュアリーホテル事業に進出する。開業は2022年夏を予定している。
双日はこれまで、九州では長崎県松浦市鷹島町にてマグロの養殖事業を進めている他、熊本地震からの創造的復興のシンボルでもある、熊本国際空港運営事業への参画もしている。
双日は本ホテル事業の運営パートナーとして、ラグジュアリー系ホテル運営を手掛ける、株式会社温故知新(東京都新宿区)と契約。このホテル「五島リトリート ray(レイ)」は、「祈りの島、光の宿」というキーコンセプトを反映させ、株式会社温故知新の運営するホテルブランド「okcs(オックス)」の第一ブランド、「リトリート」と組み合わせたものとなる。また、インテリアデザインには、多数の高級ホテルのインテリア デザインを手がけた橋本夕紀夫氏を起用。五島での時間、空間を五感で楽しめる、ホスピタリティーとサービスを提供する。
2022 年夏の開業にむけ、双日100%出資のホテル事業会社「双日五島開発株式会社」が 2021 年 3 月、ホテル建設に着工している。ホテルには、レストランやスパも併設される。
多くの離島が人口減少という課題を抱える中、五島市は地元関係者の取り組みや、また五島の自然や文化的な価値があらためて評価されて注目が高まっていることで、2019年、2020年と2年連続して、人口の社会増を達成しているという。そのようなモメンタムを活かし、観光資源の一層の充実を図ることで、さらなる経済活性化効果が期待されている。