(出典:ロイヤルホールディングス株式会社)
ロイヤルホールディングス株式会社とマイナー・ホテルズは、日本市場におけるラグジュアリーホテル事業の展開に向けて、共同出資による合弁会社「ロイヤルマイナーホテルズ株式会社」を設立する契約を締結した。マイナー・ホテルズにとって日本初進出となるブランド展開の事業戦略を発表し、調印式を実施した。合弁会社は、両社がそれぞれ50%の出資比率を持ち、日本国内のラグジュアリーホテル市場への参入を目指す。
新会社は、2035年までに「Anantara(アナンタラ)」「Avani(アヴァニ)」「Tivoli(チボリ)」の3ブランドで、計21棟のホテル開業を計画している。マイナー・ホテルズは、世界最大の独立系ホテルブランドアライアンスであるGlobal Hotel Allianceのメンバーであり、約3,000万人の会員を擁する「GHA DISCOVERY」ロイヤリティプログラムに参加している。このネットワークを活かし、世界各国からの集客が期待される。
ロイヤルグループは、30年にわたり「リッチモンドホテル」などのホテルチェーン運営で培ったノウハウと国内ビジネスネットワークを有している。一方、マイナー・ホテルズは、ラグジュアリーホテルブランド運営における専門性とグローバルな知見を持つ。両社の強みを融合させ、新たなホテル事業を構築し、持続的な成長を目指す。
ロイヤルグループとマイナーグループは、これまで日本国内において「シズラー」ブランドのフランチャイズ契約を通じてパートナーシップを築いてきた。今回の合弁会社設立は、両社の協力関係をさらに発展させるものであり、日本市場において新たなシナジー効果が期待される。また、ロイヤルHDの子会社であるアールエヌティーホテルズ株式会社は、全国で43棟の「リッチモンドホテル」を運営しており、豊富な経験を活かして国際的なラグジュアリーホテル運営の知見を融合させることで、独自のホテル事業を展開する。
ロイヤルHDの代表取締役社長は、創業75周年を迎える2025年にマイナー・ホテルズと新たな取り組みを開始できることを喜ばしく思うとコメントした。1951年の創業以来、飲食業やホテル事業を通じて「食とホスピタリティ」のノウハウを蓄積し、質の高いサービスを提供してきた。新たな合弁会社を通じて、両社の強みを最大限に活かし、顧客に選ばれるホテルを目指す。
マイナー・ホテルズの最高経営責任者は、日本市場での事業拡大を重要な成長戦略と位置付けていると述べた。ロイヤルHDとのパートナーシップにより、日本独自の文化を反映した最高のホスピタリティを提供し、世界的に評価されているホテルブランドの価値を伝えていく考えである。
合弁会社の代表取締役社長就任予定者は、日本国内のインバウンド需要が増加する中で、より多様な宿泊体験を提供することが求められていると述べた。ロイヤルHDとマイナー・ホテルズが対等な立場で出資することで、ブランドの魅力を日本市場に最適化し、新たなホテル体験を創出する。ロイヤルマイナーホテルズの展開を通じて、顧客満足度の向上のみならず、従業員の成長や観光産業全体の発展にも貢献していく。
(出典:ロイヤルホールディングス株式会社)
マイナー・ホテルズが日本で展開する3ブランドのうち、「Anantara Hotels & Resorts」は、贅沢な空間と地域の魅力を最大限に引き出す設計が特徴であり、世界26か国で54軒を展開している。「Avani Hotels & Resorts」は、ミレニアル世代やZ世代の旅行者をターゲットに、機能性と快適さを兼ね備えた宿泊体験を提供し、25か国で43軒を展開している。「Tivoli Hotels & Resorts」は、クラシックなラグジュアリーホテルの要素を取り入れた宿泊体験を提供し、8か国で21軒を展開中である。
ロイヤルホールディングスは、日本国内で「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」などの外食事業、空港ターミナルや高速道路のレストラン運営、ホテル事業などを展開している。「日本で一番質の高い“食”&“ホスピタリティ”グループ」を目指し、多様な事業を通じて成長を続けている。
マイナー・ホテルズは、Minor International PCLの中核企業として、世界58か国で560棟以上のホテルを運営している。ラグジュアリーホテルブランドの展開を強化し、2027年末までに280軒以上の新規開業を計画している。グローバル・ホテル・アライアンスのメンバーとして「GHA DISCOVERY」ロイヤリティプログラムに参加し、世界中の旅行者に高品質なホスピタリティを提供している。