ホテルニューオータニ(東京)が、不二製油株式会社の「プライムソイミート」や株式会社ZENB JAPANの「ゼンブヌードル」など、植物性の代替食品を使用したメニュー開発を行い、館内の直営レストランで提供中だ。「プライムソイミート」は食糧の安定供給や、環境負荷低減へのソリューションとして、2022 年には日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞を受賞した。「ゼンブヌードル」は、黄えんどう豆 100% の食材だ。
2050 年には世界人口が 96 億人に達し、深刻な食糧不足が懸念されている現在。世界的に、環境負荷を最低限ににとどめる効率的な食糧供給を目指し、世界中で代替食品の研究開発が進むなか、ホテルニューオータニが取り組む「食のSDGs」は、美味しくて健康や環境にもいいものとなっている。
ホテルニューオータニでは業界の中でもいちはやく、美味しく環境にもやさしく、健康的な健康的なメニュー開発に取り組んできた。1999 年 5 月には、館内にコンプストプラントを導入。1 日約 5 トンの生ゴミを有機堆肥に変えて再利用することで、食品ロスを実質ゼロにした。
現在、館内の直営レストランでは、大豆成分から植物性たんぱく質を抽出して、肉に見立てた「大豆ミート」や、通常は廃棄される部分など、黄えんどう豆を 100% 使用した「ゼンブヌードル」など、植物性食品を使用したさまざまなサステナブルメニューを提供中だ。
ホテル最上階にあるビュッフェダイニング、「タワーレストラン」では、⽜の胃袋(トリッパ)の代わりに、⾁の様な繊維感や噛み応えと⼝どけの両方を実現した新タイプの⼤⾖ミート「プライムソイミート」を使⽤するなど、大豆や豆乳製品を使用したメニューを多数提している。
「スーパーモンブラン」など個性てきなケーキや、ピエールエルメのケーキを提供して人気の「パティスリーSATSUKI」でも、植物性のスイーツを提供する。大豆由来の植物性バター「豆乳クリームバター」を使用した、「次世代」レーズンサンドだ。植物由来の軽い口当たりが特徴のクリームに、1 週間以上かけてラム酒に漬け込んだ豊かな風味とジューシーな食感のホテル特製ラムレーズン、そして上品な甘みを醸し出す和三盆糖や青ヶ島産「ひんぎゃの塩」を使用したデザートだ。