長崎県五島列島福江島の六方海水浴場の目の前に1日2組限定のホテル「hotel 87r」が開業した。
同ホテルのコンセプトは、「特別な人と特別なひと時を楽しめるホテル」。静かな離島の自然と洗練されたおもてなしが融合した特別な場所で、心も身体も癒される、穏やかな時間を過ごすことができるとのこと。
本記事では、開業の経緯やその魅力などについて、「hotel 87r」に取材を行った。
▷ 公式サイト：https://hotel87r.com/
―――「特別な人と特別なひと時を楽しめるホテル」というコンセプトには、どのような想いが込められているのでしょうか？また、その実現のために特に重視された点を教えてください。
当ホテルは、一日二組限定の静かなプライベート空間をご提供しています。観光地としてはまだあまり知られていない場所にあり、喧騒から離れた時間を過ごせるのが魅力です。
私たちが大切にしているのは、行き届いたサービスと心のこもったおもてなしです。恋人同士や、長年連れ添われたご夫婦に、静かな海とともに“特別な時間”を過ごしていただけるよう心がけています。
―――福江島の中でも六方海岸という立地を選ばれた理由をお聞かせください。島内での場所選定にあたり、特に決め手となった要素は何でしたか？
五島つばき空港からは車で15分、福江港からも10分とアクセスが良く、繁華街からもわずか7分という立地でありながら、まだ手つかずの自然が残る“未開拓の地”であることが魅力でした。
なかでも六方の浜は、福江島の中でも海との距離が非常に近く、海の気配を肌で感じられる場所です。このロケーションが決め手となりました。
―――1階と2階で趣の異なる客室が用意されていますが、それぞれのデザインやインテリアに込めた意図やこだわりについて教えてください。
どちらのお部屋からも、ベッドや浴室から海を一望できるよう設計しています。
ただし、階によって景色の見え方が少し異なりますので、客室の色味やトーンを変え、それぞれの趣を楽しめるようにしました。
―――離島という環境でホテルを運営する中で、特に工夫されている点や課題と感じていることがあればお聞かせください。
やはり、離島という立地上、集客や広報、営業には特に力を入れています。
今後は首都圏からの直行便が就航することを心から願っています。より多くの方にこの場所の魅力を知っていただければと思います。
―――今後、宿として新たに取り入れたいサービスや、構想されている展開があればお聞かせください。
六方の浜は干満の差が大きく、船を出しても戻ってくるのが難しいという特徴があります。船着き場はあるのですが、現在は使われておらず、まるで江戸時代の風景のような佇まいです。
そこで、水陸両用の船を導入し、すぐ近くの無人島までの安全なクルージングを検討しています。
―――最後に、「hotel 87r」で過ごす時間を通じて、お客様にどのような体験を持ち帰ってほしいとお考えか、教えてください。
「来てよかった」「また来たい」と感じていただけるような、心に残る時間をご提供したいと思っています。
特別な最愛の方と、日常とは違う時間を過ごし、新たな気持ちでそれぞれの街へ戻っていただければ本望です。六方の浜は、不思議と人を優しくする力がある場所だと感じています。
■施設概要
所在地：〒853-0051長崎県五島市平蔵町239-1
TEL：0959-73-0087
チェックイン／チェックアウト：15:00／11:00
アクセス：
・福江港から車で約８分
・福江空港から車で約15分
※送迎サービスもございます。
駐車場：あり（10台・予約不要）
公式サイト：https://hotel87r.com/