長野県信濃町の野尻湖近くに、サウナと宿泊を組み合わせた滞在拠点「HOTEL&SAUNA WAYPOINT SHINANO-MYOKO(ホテルアンドサウナ ウェイポイント シナノミョウコウ)」(以下、WAYPOINT)が2026年3月1日にプレオープンした。
築40年以上の既存ホテルを解体せず改装し、車から直接入室できる“ステップイン”型の客室やミニキッチン付きの設えで、短期から中長期まで「遊ぶために泊まる」滞在を想定。12人規模のコンテナサウナには高火力ストーブに加え、ミニバンを再利用した水風呂や雪ダイブなどの仕掛けも盛り込む。
本記事では、WAYPOINTの開業の経緯やこだわりなどについて、運営を行う株式会社PLAY&coに取材した。
▷公式サイト:https://wpt-shinano-myoko.jp/
―――今回『WAYPOINT』を信濃町・野尻湖エリアで、かつ築40年以上の既存ホテルを活かして立ち上げるに至った最大の決め手を教えてください。

野尻湖周辺には10以上のスキーリゾートが点在していて、四季を通じてたくさんの人が訪れるエリアです。近年は欧米からの長期滞在者も増えていて、ニセコ・白馬に続くレジャーエリアとして注目も高まっています。
そんな野尻湖で今求められているのは、ただ寝るだけの宿ではなく、雪深い季節も夏の湖畔も快適に楽しめる“心地よい時間”と“過ごし方”だと考えています。
近隣にはバス・トイレ共用など必要最低限の宿はあっても、記憶に残る体験ができる宿はまだ少ない。だからこそ、「泊まる」だけで終わらない場所を目指そうと思ったのが大きな決め手です。
―――バンライフ発想の“遊ぶために泊まる滞在拠点”として、宿泊者には滞在中にどのような過ごし方をしてほしいと考えていますか。具体的な一日の流れの例があれば教えてください。
たとえば昼頃から、グリーンシーズンなら湖畔で釣りやSUPをしたり、登山やトレッキングに出かけたり。ウィンターシーズンならスノーボードやスキーを楽しんで、まずはしっかり遊ぶ時間をつくってほしいです。
夕方にチェックインしたら、そのままサウナへ。本格サウナで体を温めて汗をかき、移動やアクティビティの疲れをリセットできます。
そのあとは地元のスーパーで食材を買って、客室のミニキッチンで料理をしてもいいですし、外食でもいい。天候や気分に合わせて自分たちで選べるのが、この滞在の良さだと思います。
夜はお菓子やお酒を用意して、プロジェクターで映画を観ながら部屋でゆっくり過ごす。寝る前に翌日の天気と目的地を確認して、翌朝はチェックアウトして出発。
帰り道に近隣のサウナにも立ち寄って、もうひとつ楽しんでから帰宅するのもおすすめです。
―――全室ミニキッチンとバスルーム付きで、短期から中長期まで“暮らすように過ごせる拠点”とされていますが、それを成立させるために客室で重視した機能面・設備面の工夫があれば教えてください。
まず、全室30㎡以上の広さを確保していることです。スーツケースやアウトドアギアを広げても生活動線を邪魔しないレイアウトにしていて、「部屋の中で過ごす時間」が窮屈にならないようにしました。
ミニキッチンには調理器具や食器も揃えているので、外食でも自炊でも、その日の天候や気分で選べます。
それから、駐車場から共用部を通らずに客室へ直接入れる動線も重視しました。人目を気にせず、荷物の出し入れもスムーズにできます。
長期滞在で困らないよう、共用スペースには洗濯乾燥機も用意しています。
さらに、仕事にも使えるデスクに加えて、夜の時間を楽しめるプロジェクターも完備していて、滞在中の過ごし方を限定しない設計にしています。
―――コンテナのパブリックサウナについて、「重厚な熱圧」と「お茶ロウリュ/ウォーリュ/冷頭スプラッシュ/雪ダイブ」といった遊び心を、どう一体で設計しましたか?おすすめの入り方も教えてください。
高出力の巨大電気ストーブを採用して、まずサウナとしてのクオリティをしっかり担保しました。その上で、通常のサウナ施設ではなかなか味わえない“ここならでは”の体験を用意しています。
おすすめの流れとしては、水着に着替えてシャワーを浴びたらサウナ室へ入り、最初にお茶ロウリュや壁に水をかけるウォーリュを楽しんでもらいたいです。前後左右から立ち上がる蒸気とアロマが空間全体を包み込んで、体の芯まで熱が入っていく感覚があります。
十分に温まったら、サウナ室内で冷水を頭からバシャリとかける冷頭スプラッシュを。火照った頭が瞬時に冷えて、感覚が一気に切り替わる爽快感があります。
サウナを出たら汗を流して、WAYPOINTのアイコンでもあるヴィンテージバンを改造した水風呂へダイブ。ここでしか撮れない一枚になるので、ぜひ写真にも残してほしいですね。
あとは外気浴デッキのチェアに身を預けて深呼吸。2〜3セット目は、外気浴デッキと一体化した埋め込み型の水風呂や、立ったまま頭まで潜れるドラム缶水風呂もおすすめです。冷却の入り方が変わると体感も変わるので、好みの組み合わせを見つけてもらえたらうれしいです。
―――プレオープン(2026年3月1日)から春の開業に向けて、『WAYPOINT』として最も届けたい約束(体験価値)は何でしょうか。加えて、宿泊者にはこの土地・この施設でどんな時間の記憶を持ち帰ってほしいかを伺えますか。
HOTEL&SAUNA WAYPOINTは、遊びとサウナ、そして休息までをひと続きにする、四季を通じた滞在拠点です。旅の途中にふらっと立ち寄って滞在できる、“自由な旅のかたち”を提案したいと思っています。
本格×ユニークなサウナ体験と、暮らすように過ごせる客室を備えて、自然のリズムの中で一息つける場所を目指しました。
宿泊者の方には、サウナで心と体がほどけて呼吸が深くなる感覚や、たっぷり遊んだあとに部屋でゆっくり過ごす夜、パートナーや仲間、家族と部屋や移動中に交わした会話など、そういう“余白”ごと持ち帰ってもらえたらうれしいです。
「またここを拠点に、次は別の季節に遊びに来たい」と思える実感が残る場所でありたいですね。
■施設概要
名称:HOTEL&SAUNA WAYPOINT SHINANO-MYOKO(ホテルアンドサウナ ウェイポイント シナノミョウコウ)
所在地:長野県上水内郡信濃町野尻1047-2
客室:総客室数 10室
・キングルーム(31.30㎡)
・ツインルーム(35.30㎡)
・トリプルルーム(35.30㎡)
・サウナ 1室
アクセス:長野新幹線「長野」駅下車後、車で約40分/高速黒姫ICから約10分
公式サイト:https://wpt-shinano-myoko.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/waypoint_shinano_myoko/