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【取材】日本初進出「カペラ京都」元新道小跡地に3月22日開業

投稿日 : 2026.03.12

京都府

新規ホテル情報

京都・東山区の宮川町エリアで3月22日、「カペラ京都」が開業する。日本初進出となるラグジュアリーホテルブランド「カペラホテルズ&リゾーツ」の拠点で、施設内にはミシュラン三つ星「シングルスレッド」と協業するレストランを設ける。

開発地は元新道小学校跡地で、照明の再利用や樹木の移植などを通じて地域の記憶を継承する設えも取り入れた。周辺の町並みに配慮した低層建築とともに、宮川町の歴史や文化を踏まえたホテルとして開業する。

本記事では、「カペラ京都」開業の経緯やこだわりなどについて、事業主であるNTT都市開発に取材した。

公式サイト:https://capellahotels.com/jp/capella-kyoto

―――日本初拠点として「カペラ京都」を京都・東山区(宮川町エリア)に開業されるにあたり、この立地が決め手となったポイントを教えてください。

▲客室

この場所には、50年以上前に「番組小学校」として開校して以来続いてきた小学校の歴史と、京都の花街・宮川町が育んできた伝統や文化が息づいています。そうした背景を持つ地に、世界的なホテルブランドを誘致し、ホテル開発を行うことで、国内外のゲストに格別な滞在体験を提供できると考えました。

また、隣接する地域施設・宮川町歌舞練場との一体開発により、地域の方々が守り続けてきた「街の記憶を継承」しながら、「新たな共存価値」を創造していく。そうした取り組みを通じて、新道エリアの賑わいも生み出していきたいと思っています。

―――「番組小学校」として地域に愛された元新道小学校の記憶を、ホテルとしてどのように受け継ぐ方針でしょうか。

たとえば、小学校の校庭に植えられていた枝垂桜をホテルの外構へ移植するほか、理科室で使用されていたペンダント照明を和食レストラン「宵」にて再利用するなど、元新道小学校の記憶を継承する設えを施しています。

加えて、卒業生の皆さまの思い出も大切に受け継いでいきたいと考えています。元校長先生から直接お話を伺い、その記憶や物語をお客様にも丁寧に伝えていけるよう努めてまいります。

―――周囲の町並みに調和する低層の建築と、路地を想起させるアプローチ(障子越しの光・水音など)を通して、ゲストが到着した瞬間に最も感じてほしい体験は何でしょうか。あわせて、それを支える外観や導線の工夫があれば教えてください。

▲中庭

到着した瞬間に感じていただきたいのは、「知と文化の探訪の場」としての息吹です。デザイン監修を担う隈研吾設計事務所によるファサードは、周囲の町並みに調和する低層の構成を実現しています。

また館内に至るアプローチ導線では、京都特有の細い路地が持つスケール感やリズムを尊重し、あえて動線に「緩急」を持たせた空間構成としました。障子越しの光や水音といった要素も含め、歩みを進めるほどに静けさと高揚感が交互に訪れるような体験を意図しています。

▲Auriga Spa(アウリガスパ)

インテリアデザインを手がけるブリューイン デザインオフィスは、漆・和紙・陶器・木材といった伝統素材を現代的な視点で再解釈し、質感や触感を重視した空間を形づくりました。京都を象徴する町家の精神性を現代的に捉え直し、光と素材が織りなす静謐な世界観を通して、京都という街が持つ多層的な魅力と、発見が連なっていく体験をお届けします。

―――シグネチャーレストラン「SoNoMa by SingleThread(想乃間 by SingleThread)」では、京都・関西の食材と北カリフォルニア由来の食材を取り入れたコースで、“季節と土地性”をどのように表現する方針でしょうか。

▲シグネチャーレストラン「SoNoMa by SingleThread」

京都や関西の生産者と連携し、代々受け継がれてきた京野菜や花々を取り入れることに加え、地域の生産者と協力しながら、北カリフォルニア特有のエアルームトマトや夏かぼちゃ、ペッパー、ハイビスカスなども厳選して取り入れていく予定です。

それぞれの土地の季節や農の営みを丁寧に表現し、一皿一皿を料理として昇華させていきたいと考えています。さらに、カリフォルニア産のオリーブオイルやアーモンド、チーズなども取り入れ、双方の地域が育んできた農業文化を讃えるアプローチでメニューを展開してまいります。

▲パティスリー

―――開業(2026年3月22日)以降、カペラ京都として地域やゲストにどのような価値を届けていきたいとお考えでしょうか。最初の1年で特に注力したい取り組みがあれば教えてください。

カペラが尊ぶのは、土地の文脈と職人の矜持、そして積み重ねられた伝統です。

カペラ京都は、京都・宮川町の歴史と文化を受け継ぎながら、記憶に残る滞在体験を創出いたします。

■「カペラ京都」概要

所在地:京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130
敷地面積:約4,000㎡(一部地域施設を含む)
延床面積:約15,700㎡(ホテル 約15,500㎡、地域施設 約200㎡)
建物規模:地上4階、地下2階(一部地域施設を含む)
客室数:89室
事業主:NTT都市開発株式会社
ホテル経営会社:NTT都市開発ホテルマネジメント株式会社
ホテル運営会社:カペラホテルグループ
設計監理:株式会社大建設計
デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
内装設計監理:株式会社入江三宅設計事務所
内装デザイン:Brewin Design Office(シンガポール)
施工:熊谷組・古瀬組特定建設工事共同企業体(構成員:株式会社熊谷組、株式会社古瀬組)
竣工:2025年9月
開業:2026年3月22日(予定)
公式サイト:https://capellahotels.com/jp/capella-kyoto

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