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【取材】熊本・玉名温泉の老舗旅館が「御宿 皐月」として4月25日リブランドオープン

投稿日 : 2026.04.03

熊本県

新規ホテル情報

熊本・玉名温泉で38年にわたり親しまれてきた「さつき別荘」が、2026年4月25日に「御宿 皐月」としてリブランドオープンする。

源泉かけ流しの温泉に加え、インフィニティ温泉やバレルサウナ、岩盤浴を新設し、全宿泊プランにオールインクルーシブを導入。老舗旅館の歴史を受け継ぎながら、気負わず滞在できる“新しい湯治”を打ち出し、温泉地の魅力を現代的に再編集する試みとして注目される。

本記事では、リニューアルの狙いや背景について、株式会社ホワイト・ベアーホテルズに取材した。

――― 38年の歴史を持つ「さつき別荘」を継承するにあたり、今回のリブランドにおいて特に大切にされた“残す価値”と“変える価値”を、それぞれどのように整理されたのでしょうか。

私たちが最も大切にした“残す価値”は、玉名温泉で最も古い歴史を持つ旅館としての誇り、そして現在の里山に移転してから38年間にわたって紡いできた物語です。
地域に親しまれてきた「さつき(皐月)」の名を継承し、澄んだ空や豊かな緑といった、この地ならではの静寂な空気感を守り抜くことを決意しました。

一方で、リブランドにおいて意識したのは「変える」ことではなく、今ある“価値をさらに高める”ことです。
その象徴が「温泉」です。当館は玉名温泉でもトップクラスを誇る、加水・加温を一切しない全館100%源泉かけ流しの湯を備えています。

この素晴らしい温泉の価値を、現代のお客様により深く体感していただくために、新たにバレルサウナや岩盤浴を設けました。伝統ある名湯と最新のウェルネス設備を融合させることで、温泉旅館としての魅力を次世代へつなぐ形へと進化させています。

――― コンセプトとして掲げられている「ありそうでなかった、ふとしたときに、気負いなくご利用いただける温泉宿」には、どのようなお客様像や利用シーンを思い描かれているのでしょうか。

▲自慢の露天風呂

メインターゲットとして思い描いているのは、若いカップルからファミリー、そして女子会まで、幅広い層のお客様です。

これまでの温泉旅館は「少し敷居が高い」「特別な日に行く場所」というイメージがあったかもしれません。しかし「御宿 皐月」では、日常の延長線上で、ふと思い立ったときにリフレッシュしに来られる場所を目指しています。

▲軽食サービス(イメージ)

たとえば、お洒落な空間で温泉とサウナを楽しみたい若いカップルや、オールインクルーシブで気兼ねなく食事や会話を楽しみたい女子会、そして自然の中でゆったりと過ごしたいご家族。
そうした多様な世代の方々が「気負わず、自分たちらしく」上質な癒しを得られる。そんな“贅沢な止まり木”のような存在でありたいと考えています。

――― 新設されるインフィニティ温泉、バレルサウナ、岩盤浴によって、従来の温泉旅館での滞在体験にどのような新しい価値を加えたいとお考えですか。

▲露天風呂エリアのバレルサウナ(イメージ)

従来の温泉旅館は「お湯に浸かる」という体験が中心でしたが、今回新設する設備では「自然との一体感」と「能動的な“ととのい”」という価値を提供したいと考えています。

「インフィニティ温泉」では、視覚的に空やくぬぎの森とつながることで、開放感を極限まで高めます。また、最新の「バレルサウナ」や「岩盤浴」を導入することで、自慢の源泉かけ流し温泉とあわせて、心身を芯から整える「温浴のサーキット体験」を楽しんでいただけるようにしました。

1泊の滞在でも、リフレッシュの度合いを格段に引き上げ、明日への活力を得られる体験を提供したいと考えています。

――― 全プランに「オールインクルーシブ」を導入された背景には、現在の宿泊者ニーズをどのように捉えたご判断があったのでしょうか。

▲山の幸会食(イメージ)

現在の宿泊者ニーズは、単なる「安さ」ではなく、滞在中の「ストレスフリーな体験」と「コストパフォーマンスの透明化」にシフトしていると捉えています。

特に当館では、「湯上がりの“ととのう”時間を大切にするラウンジ」というコンセプトを軸にオールインクルーシブを導入しました。

温泉やサウナで心身を解きほぐしたあと、ラウンジで景色を眺めながら、好きなタイミングでドリンクや軽食を楽しみ、夕食時もアルコールを心ゆくまで堪能する。
これらすべてが宿泊料金に含まれていることで、「その都度財布を出す」という現実感から解放されます。

この「自由で、気兼ねのいらない安心感」こそが、現代における本当の贅沢だと考え、全プランへの導入を決定しました。

▲アルコール・ソフトドリンクサービス(イメージ)

――― 今回のリブランドオープンを通じて、「御宿 皐月」を今後どのような宿として育てていきたいとお考えでしょうか。また、玉名温泉エリアや地域に対して、どのような価値を生み出していきたいとお考えでしょうか。

「御宿 皐月」を、10年後、20年後も「あそこに行けばリセットできる」と信頼していただけるような、時代に合わせて進化を止めない宿に育てていきたいと考えています。

玉名温泉エリアに対しては、先行して運営している「山もみじの宿 八芳園」との相乗効果を生み出したいと考えています。異なる個性を持つ2つの宿を運営することで、エリア内の回遊性を高め、地域観光の底上げにもつなげていければと思います。s

歴史ある玉名温泉のポテンシャルを信じ、旅館再生の成功事例をここから発信していく。そのことで、「玉名が今、面白い」と感じていただけるような新しい活力を生み出していくことが、私たちの使命だと考えています。

■施設概要

施設名: 御宿 皐月(おんやど さつき)
所在地: 熊本県玉名市岩崎高津原368-2
リブランドオープン日: 2026年4月25日(土)
リブランド記念特設ページ:https://www.satsukibessou.com/special-stayplan/
新ホームページ:https://www.satsuki-tamana.jp/(2026年4月23日リリース予定)
SNS: https://www.instagram.com/satsuki.tamana/

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