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【取材】循環型社会の体験宿泊施設「circular village hostel GURURI」4月14日開業

投稿日 : 2024.04.18

鹿児島県

新規ホテル情報

一般社団法人大崎町SDGs推進協議会(以下、⼤崎町 SDGs 推進協議会)は、鹿児島県大崎町にて、体験型宿泊施設「circular village hostel GURURI(サーキュラーヴィレッジホステルグルリ)」が、4月14日(日)に本オープンしたことを発表した。

同施設は、リサイクル率日本一を15回獲得している大崎町で、2023年度から順次着工・展開している循環型社会「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」を体感できる施設の第一弾。大崎町で25年続く分別の取り組みを体験できることはもちろん、全国的にみても先進的な取り組みを実際に体験できる施設となっている。

本記事では、「circular village hostel GURURI」の特徴や開業の経緯などについて、⼤崎町 SDGs 推進協議会に取材を行った。

▷ 予約サイト:https://hostelgururi.jp/

――― まず、circular village hostel GURURIがどのような施設か教えていただけますか

circular village hostel GURURIは、リサイクル率⽇本⼀を15回獲得している⼤崎町で、大崎町SDGs推進協議会が手掛ける循環型社会「サーキュラーヴィレッジ・⼤崎町」を体感できる施設の第一弾として、2024年4月に開業する体験型宿泊施設です。

本施設は、元県職員住宅をリノベーションしており、大崎町の住民が日々行っている分別体験をはじめ、⾼い断熱性や地域内資源循環を⽬指した内装など、〈⼤崎町らしい建物〉として、環境負荷を軽減したさまざまな⼯夫を体験していただくことができます。

――― どのような経緯でcircular village hostel GURURIを開業することになったのでしょうか

大崎町は、最終処分場の延命化からはじまり、焼却処理に頼らない廃棄物処理の仕組みである「大崎リサイクルシステム」を25年以上に渡り実践をしてきました。

その仕組みに学ぼうと、毎年600名を超える方々が大崎町に視察に訪れます。

視察に来られる方々が見て終わるだけでなく、実際に体感をしていただきながら学びを深め、さらには大崎町でゆったりと時間を過ごすことで、ご自身の消費生活を見つめ直すきっかけを作りたいという想いから、この体験型宿泊施設が誕生しました。

GURURIを拠点に、大崎のリサイクルの基盤である、〈日常にリサイクル行動が溶け込んだ住民の暮らし〉を体感していただくことで、未来の製品・サービス・仕組みづくりの足がかりになることを目指しています。

――― どのような方に施設を利用していただきたいですか?

まずはメインターゲットとして、大崎町に視察に来られる方々に視察と合わせてご宿泊いただくことを想定しています。

視察でごみの出口側の様子を見た後に、GURURIにてご自身や世の中の消費・分別行動について意識を巡らせていただけると幸いです。

大崎リサイクルシステムの視察詳細はこちら
https://www.osakini.org/studytour/

その次のターゲットとして、商品やパッケージ開発等を行なっている企業の方々にお越しいただき、住民目線での分別を体感することで、これからの循環型社会における商品や仕組み開発の参考にしていただくことを狙っています。

――― circular village hostel GURURIは「サーキュラーヴィレッジ・⼤崎町」を体感できる施設の第一弾とのことですが、今後の展開や予定などを教えていただけますか

「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」のヴィジョンマップにあるものを、ハード整備に限らずソフト事業も含めて一つ一つ実現させていきたいと考えています。

ソフト事業としては、すでに研究者との連携や町内・町外事業者との連携、教育委員会との連携などを行なっています。

研究者との連携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000085406.html

町内・町外事業者との連携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000085406.html

教育委員会との連携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000085406.html

――― 最後に開業に向けた意気込みを教えてください

大崎町は町全体でごみの分別・リサイクルを行なっていますが、実際に捨てているもの自体は東京でも大崎町でも同じです。

場所を変えて暮らしの体験をすることで、ふだん扱っているものが全く違って見えるようになります。

その違いから見えてくる、未来の暮らしの方向性やこれからの建物のあり方などを、ここGURURIで、体感していただけると幸いです。

■「circular village hostel GURURI」基本情報

所在地:鹿児島県曽於郡大崎町菱田2433
本オープン:2024年4月14日(日)  ※4月15日(月)より宿泊可能
チェックイン:15:00〜18:00 チェックアウト:〜10:00
宿泊料金:24,000円〜 (宿泊利用は、1名から一棟貸しとなります)
公式サイト:https://hostelgururi.jp/
公式SNS:https://www.instagram.com/gururi_osakini/
延床面積:約100㎡
構 造:補強コンクリートブロック造、平屋      
基本計画・設計:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会
実施設計・施工:有限会社新越建設       
温熱環境アドバイザー:株式会社おりなす設計室

■一般社団法人大崎町SDGs推進協議会 団体概要

所 在 地 :鹿児島県曽於郡大崎町菱田1441 ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅 管理棟2F
代 表 者 :千歳史郎(代表理事)
事業内容 : 12年連続を含む合計15回リサイクル率日本一を獲得した大崎町を舞台に、多様なパートナーと協働して研究開発・人材育成・情報発信などに取り組み、サーキュラーエコノミーを推進する。
設  立:2021年4月
U R L:https://osakini.org/

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