大和ハウス工業は、東京都江東区豊洲において建設中の地上17階建ての複合施設「(仮称)Dタワー豊洲」の概要を決定。ホテルとしては、オークラニッコーホテルマネジメントが運営する宿泊施設「ホテルJALシティ東京 豊洲」(総客室数330室)が入居。周辺地域でのホテル開設状況と合わせて綴る。
出典:大和ハウス工業
宿泊施設、トレーニング施設を兼ね備えた複合施設
2019年7月に完成を予定する「(仮称)Dタワー豊洲」は、東京ガス用地開発株式会社が所有する開発用地を賃借して開発。地上17階建てで、宿泊施設「ホテルJALシティ東京 豊洲」(330室)や、標高2,000m級の高地に相当する低酸素の環境下でトレーニングができるトレーニング施設「(仮称)アシックス スポーツコンプレックス 東京ベイ」、商業施設等を併設した複合施設として、豊洲地区の賑わいを創出する。
同物件は、東京駅から4km圏内で、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「市場前駅」から徒歩2分の場所に位置し、首都高速道路「豊洲インターチェンジ」にも近接。また、東京都心部と臨海部を結ぶバス高速輸送システム「BRT」も運行予定で、交通利便性に富んだ場所に位置している。あわせて、2018年10月11日にオープンした豊洲市場も同物件に近接している。
同物件は、隣接する「東京ガス豊洲スマートエネルギーセンター」から温水と冷水の供給を受け、省エネルギー・省CO2を図り、環境に配慮した複合施設を目指す。
ホテルJALシティ東京豊洲、賑わいと緑を調和させた屋外スペース
「(仮称)Dタワー豊洲」の6階~16階に入居する、「ホテルJALシティ東京 豊洲」は、スマートデバイスを活用し利便性を高め、20代後半から40代前半の国内外の宿泊客をメインターゲットとし、客室は20~30㎡が中心のホテルとなる。
また、屋外スペースは、賑わいと緑を調和させるデザインとした。1階には、「自然の緑」・「にぎわいの広場」・「憩いの広場」・「歩道状空地」の4つのオープンスペースをつくる。
同物件の通路に位置する「自然の緑」のスペースには、多様な植栽を配置。レストランに面している「にぎわいの広場」は、テーブルやイスを並べ、賑わいのあるスペースとする。運河を望める「憩いの広場」は、帆布製の日除けやウッドデッキを設け、水辺を意識した空間へ。また、同物件の屋上の一部も緑化スペースとする。
出典:大和ハウス工業
東京都江東区・周辺ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、東京都江東区に展開する宿泊施設44、部屋数にして6,983が提供されている。新規開業予定は同ホテルを含めて12施設、4,177と激増が予定されている。
同物件の周辺では、万葉倶楽部が2022年12月の開業予定で「豊洲・千客万来施設事業」(207室)の展開を予定している。また、清水建設が、2021年4月完成予定で「(仮称)豊洲六丁目4-2、3街区プロジェクト」(500室)を進めており、2020年夏の東京五輪以降も新規開業が続く予定だ。