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【取材】函館に旅と日常をつなぐ新拠点「くらしホテル」誕生、夜の飲食店も併設

投稿日 : 2026.03.04

北海道

新規ホテル情報

函館に、旅と日常をつなぐ滞在拠点が誕生する。株式会社Livmoは2026年3月2日、函館市本町に全3室の「くらしホテル Hakodate」を開業し、併設の飲食店「あんみつと小料理 夜のはこだて」も同日オープンする。

観光地を巡る滞在ではなく、地元の店や生活圏のスポットを紹介するカードやマップを通じて、地域に触れる導線を用意する点が特徴だ。客室にはキングサイズベッドを導入し、道産素材の甘味や小料理を提供する“夜の食卓”も組み合わせる。宿泊と飲食を一体で設計した取り組みが、函館での滞在体験をどう変えるかが注目される。

本記事では、ホテル開業の経緯やこだわりなどについて、株式会社Livmoに取材した。

▷公式Instagram:https://www.instagram.com/kurashi_hotel_hakodate/

―――今回、函館・本町で『くらしホテル』シリーズ第一弾を立ち上げた背景を教えてください。数ある候補地の中で、函館に決めた決め手は何でしたか。

今回、くらしホテルの第一弾を函館・本町で立ち上げたのは、「観光地としての函館」ではなく、「暮らしの街としての函館」を届けたいと思ったからです。
函館は、すでに何度も訪れている方も多いまちです。ですが、多くの方が体験しているのは元町やベイエリアといった“観光の函館”。一方で、本町は地元の人たちの生活の真ん中にあるエリアです。パン屋さん、廉売、市場、スナック、居酒屋――日常がそのまま息づいている場所です。

私たちは、その「生活のど真ん中」に滞在することで、旅が少しだけ深くなると考えました。

函館を選んだ決め手は、次の3点です。

・観光都市としての知名度がある
・けれど、まだ“暮らしの魅力”が十分に伝わっていない
・コンパクトで、歩いて生活圏に入っていける距離感がある

第一弾として、観光と生活の距離が絶妙な函館は、もっともコンセプトを体現できる場所でした。

―――「旅とくらしの境界をゆるやかにつなぐ」というコンセプトを、全3室という小規模設計で実現するために、特に重視した体験設計は何でしょうか。

全3室にしたのは、「偶然の距離感」を設計したかったからです。
大規模ホテルだと、ゲスト同士もスタッフとも、関係が生まれにくい。一方で、ゲストハウスほど近すぎると、ハードルが上がる。くらしホテルは、その“間”を狙っています。

重視したのは、次の3点です。

・滞在導線:チェックイン時に超ローカル案内人が“少しだけおせっかい”に紹介する
・心理的距離感:話しかけられるけど、放ってもおかれる
・過ごし方の余白:スケジュールを詰め込まず、「今日どうする?」と考えられる時間をつくる

3室だからこそ、顔が見える。でも、濃すぎない。
“からまれるけど、面倒くさくない”という微妙なバランスを、実現していきます。

―――「観光客として一線を引かれるのではなく」という狙いに対して、ゲストと地域の方が“自然と交わる”状態をどのように想定していますか。

私たちは、「イベントで無理に混ぜる」ことはせず、交わりは、もっと小さくて自然なものだと思っています。

・地元パン屋で並ぶ時間
・廉売で値段を聞く会話
・夜のはこだてでカウンターに座る
・ママに「どこから来たの?」と聞かれる

こうした“生活の延長線上の会話”がきっかけになります。
重要なのは「仲良くなる」ことではなく、“観光客として一線を引かれない瞬間”があること。
それがあると、まちが少しだけ自分ごとになると思っています。

―――「夜のはこだて」を小料理+お酒+“シメあんみつ”の形にしたのはなぜでしょうか。その組み合わせで、どんな体験をつくりたいとお考えですか。

函館の夜は、観光客向けの居酒屋だけではありません。本町には、地元の人がふらっと立ち寄る小さな店がたくさんあります。

「夜のはこだて」は、スナックのようで、夜カフェのようで、小料理屋のようで、リビングのような場所です。
小料理とお酒だけでなく、“シメあんみつ”を置いたのは、

・子どもも来られる
・お酒を飲まない人も楽しめる
・夜をやわらかく終われる

そんな余白をつくりたかったからです。

私たちがつくりたいのは、“夜の観光スポット”ではなく、“おかえりと言われる夜”。
飲んで盛り上がる場所というより、旅の一日を静かにほどく場所です。

―――最後に、「くらしホテル Hakodate」と「夜のはこだて」を通じて、ゲストが旅を終えたあとにどんな気持ちや行動の変化を持ち帰ってほしいと考えていますか。また、そのために開業後どんな体験を育てていきたいですか。

一番持ち帰ってほしいのは、「函館にまた来たい」よりも「函館に、ただいまと言える気がする」という感覚です。

開業後は、関係案内マップのアップデート、常連ゲストとの再訪コミュニティ、季節ごとのローカル体験、などを通して、“泊まる場所”ではなく“帰ってこられる場所”として育てていきたいと考えています。

■施設概要

施設名:くらしホテル Hakodate
開業日:2026年3月2日(月)
所在地:北海道函館市本町25-13 6F
部屋数:全3室
構成:ファミリーキング ×1室、キングルーム ×2室
公式Instagram:https://www.instagram.com/kurashi_hotel_hakodate/

併設飲食店:あんみつと小料理 夜のはこだて
営業時間:19:00〜23:00
定休日:日曜
座席数:カウンター5席+テーブル8席
公式Instagram:https://www.instagram.com/yoruno_hakodate/

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