ジオテクノロジーズ株式会社は、M2Eアプリ「トリマ」を通じて広島三大祭の一つ「胡子大祭」の来訪者分析を実施した。2023年11月18日から20日にかけて開催されたこの祭りは、400年以上の歴史を持ち、胡子神社での「こまざらえ(熊手)」の祈祷や夜神楽の上演で知られている。
(画像出典:ジオテクノロジーズ株式会社)
本年の胡子大祭は、コロナ明け2回目の開催となり、総来訪者数は約23万人と、前年の29万人から約3割減少した。性年代構成比では、60代以上が23%、20代が19%という結果が得られた。特に初日の土曜日が来訪者数最大であったことが判明した。
ジオテクノロジーズは、「トリマ」ユーザーを対象にアンケート調査も実施。参加形態に関しては、家族連れが29%と最も多く、一人参加も全体の4分の1を占めた。大祭への支出に関しては、70%が5000円未満であった。目的としては、大祭の雰囲気を楽しむためが47%で最も多く、商売繁盛の祈願が14%だった。
満足度調査では、「やや満足」と「満足」が合わせて70%を占め、子連れでの参加しやすさや神楽の楽しみ、コロナ以前の活気が戻った点が好評価の理由だった。一方で、5%が「やや不満」または「不満」を示し、会場設備や現地情報の不足が主な不満点となった。
認知経路では、街中の掲示板が35%以上と最も高い割合を示した。今後の大祭の魅力をより多くの人に伝えるために、webやSNSの活用も重要であることが示唆された。
この調査から、胡子大祭は多くの参加者から愛されていることが明らかになった。地域に根差したこの祭りは、参加者の声を取り入れながら、今後もさらなる盛り上がりを見せることが期待される。