株式会社トラストリッジが運営する「ELEMINIST」は、2023年8月4日から8月13日までの期間に、そのフォロワー52名を対象にサステナブルツーリズムに関するアンケートを実施した。その結果、多くの人々がサステナブルツーリズムの重要性に気づき、具体的なアクションを求めていることが明らかとなった。
サステナブルツーリズムとは、観光地の自然、資源、文化を持続的に保護しながら行う観光のことである。アンケート結果から、75%の人々がこの言葉を知っており、そのうち50%はその内容も理解していることがわかる。また、参加者の78.8%が「サステナブルツーリズムが今後絶対に必要である」と考えていることも明らかとなった。
▼サステナブルツーリズムを知っていますか?
▼サステナブルツーリズムは今後必要になると思いますか
(出典:ELEMINIST)
旅行者による環境への影響や旅行中のマナー問題が、サステナブルツーリズムが求められる主な理由であると感じる声が多かった。具体的には、観光業で栄える観光地の汚染や、マナー違反、旅行中のごみの増加についての懸念が挙げられている。
観光地が抱える問題として、宿泊施設のアメニティの使い捨て、食品ロス、旅行中のごみ増加などがあげられた。また、サステナビリティを気にかけている多くの人々は旅行時にマイバッグやマイボトルを持参し、地産地消に貢献することを心がけていることがわかった。
▼観光地が抱えているのはどんな問題だと思いますか?
▼旅行に行く際に気を付けたいことはどんなことですか?
(出典:ELEMINIST)
アンケートの最後には、サステナブルツーリズムを考慮した旅のアイデアも求められた。その結果、ゼロウェイストな宿泊プランやカーボンオフセットができるプラン、地域通貨の取得などの提案が寄せられた。
このアンケートを通じて、2023年の夏休みにオーバーツーリズムの問題に直面する観光地が多い中、多くの人々がサステナブルツーリズムの必要性を実感していることが明らかとなった。今後は、地域や観光業界が一体となり、環境や地域に配慮した観光の推進が求められる時代であると言えるだろう。