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【取材】名水と美食で誘う西条の新別邸「青山緑水」誕生

投稿日 : 2026.04.01

愛媛県

新規ホテル情報

愛媛県西条市の「ITOMACHI HOTEL 0」が、敷地内の離れ7室を「別邸 青山緑水」としてリニューアルした。

隈研吾建築都市設計事務所による建築を生かしつつ、西条の名水「うちぬき」と源泉かけ流しの湯、日本料理「Musubi」で味わう食体験を軸に、滞在価値をあらためて構築。国内初のZEB認証ホテルとして環境配慮を掲げてきた同館が、開業3周年を前に“食を目的に訪れる宿”へと踏み出す取り組みは、地域資源を生かした新たな観光のあり方として注目されそうだ。

本記事では、今回のリニューアルの背景や施設へのこだわりについて、ITOMACHI HOTEL 0に取材した。

公式サイト:https://itomachihotel-0.com

――― 本リニューアルにおいて、従来のヴィラ型宿泊から「食の別邸」へと再定義された背景と、最も重視されたコンセプトについてお聞かせください。

背景には、西条という土地が持つ「水の恵み」と「食の豊かさ」を、より純度の高い体験としてお届けしたいという強い想いがありました。今回、離れ客室を「別邸 青山緑水」としてリニューアルするにあたり、最も重視したのは「引き算の贅沢」というコンセプトです。

豪華な装飾を足していくのではなく、うちぬきの名水や瀬戸内の旬、そして静寂といった、この地にもともと備わっている本質的な価値を際立たせること。1日わずか7組限定という特別な空間だからこそ実現できる、心安らぐ旅のあり方を再定義いたしました。

――― 日本料理「Musubi」との連携を強化する中で、宿泊体験と食体験を一体の価値として高めるために、どのような工夫をされたのでしょうか。

日本料理「Musubi」は、別邸における体験の“核”となる存在です。料理長の吉田信一は、外資系ラグジュアリーホテルでの豊富な経験を持ちながら、自ら産地へ足を運び、納得のいく旬を見極める実直な料理人です。

その吉田が、西条の名水「うちぬき」を軸に、瀬戸内の食材をどう活かすかを徹底的に突き詰めました。
さらに、宿泊体験との一体感を高めるために、炭火が熾る音や漂う香りなど、五感に訴えかけるライブ感も大切にしています。客室で味わう静寂と、レストランでの躍動感あふれる美食体験。その両方を、一つの上質な滞在体験として昇華させたいと考えました。

――― 今回の「別邸 青山緑水」ならではの滞在価値について、食・温泉・空間それぞれの魅力を、どのように打ち出していきたいとお考えでしょうか。

まず食については、名水「うちぬき」が結ぶ四季の物語を表現していきたいと考えています。吉田の技を通して、一皿一皿に日本の美を映し出す、ここでしか味わえない日本料理を提案していきます。

温泉については、全7室に、なめらかで肌あたりのやさしい源泉かけ流しの露天風呂を備えました。さらに、名水の清らかさを肌で感じていただける内風呂(真湯)もご用意しており、異なる二つの“水”の魅力をお楽しみいただけます。

©Yoshiro Masuda

空間については、「和の趣と現代の心地よさの調和」をテーマにしています。シックな色調と木の美しさが融合した贅沢な離れで、窓から差し込むやわらかな光と西条の静けさに身を委ねていただく。そんな格別の安らぎを打ち出していきたいと思っています。

©Yoshiro Masuda

――― ZEB認証ホテルとして培ってきた環境配慮の考え方と、今回の「別邸 青山緑水」における上質な滞在体験は、どのように両立されているのでしょうか。

私たちが考える環境配慮とは、単なるエネルギー削減ではなく、「健やかな心地よさの追求」です。ZEB認証ホテルとして培ってきた高い断熱性能は、客室内の温度や湿度を安定させ、結果として一年を通してストレスのない、極めて快適な滞在環境を実現しています。

©Yoshiro Masuda

地球にやさしいという責任ある選択が、お客様にとっては、身体が自然とほぐれていくような上質な体験にもなる。そうした“持続可能なラグジュアリー”のあり方こそが、青山緑水における新しいスタンダードだと考えています。

――― 最後に、「別邸 青山緑水」を通じて、ITOMACHI HOTEL 0として今後どのような新しい旅の価値を発信していきたいとお考えでしょうか。

©Yoshiro Masuda

これからも、地域を編集し、再発見する旅の価値を追求していきたいと考えています。

西条の地底深くから湧き出る「水」を起点に、食、温泉、そして空間が一つにつながる体験。それは、その土地の営みに深く触れることで、自分自身も浄化されていくような旅のかたちだと思っています。

「別邸 青山緑水」が、訪れる方にとって心の拠り所となり、時間が経つほどにその価値をあらためて感じていただけるような、奥行きのある旅を提案してまいります。

■施設概要

©Yoshiro Masuda

名称:ITOMACHI HOTEL 0(いとまちホテル ゼロ)
所在地:愛媛県西条市朔日市250-7
総客室数:57室
今回リニューアル:別邸 青山緑水:7室(全室源泉かけ流し露天風呂付き)
ホテル棟:50室
公式サイト:https://itomachihotel-0.com
Instagram:https://www.instagram.com/itomachihotel0/

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